第二章 Lost Heros
その時世界で起こっていたこと
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・・・」
「まさか・・・・そんな!!!」
理樹と一刀が、外へと飛び出す。
部屋にはアリスが一人、残されていた。
「この世界に戻ってきたとき、あなたは思い出したんでしょうね。旅に出る前に消された、忘れていた全ての物語を・・・・だから、その辛さを知っている。そのすべてを、仕掛けるわけにはいかなかった・・・・だから・・・・」
ザッ
「”no Name”、いや、アリスよ」
「え?――――――あなたは―――――!!」
数時間後
「EARTH」本部の前に、数人の手によって、一人の男が運び込まれてきた。
その男には左腕がなく、身体もズタボロだった。
しかし、それ以上にひどかったのが、彼の倒れていた森だ。
周囲にはおおよそ人間から吐き出されるモノ全てがまき散らされており、そこから少し離れた岩に、彼は座り込んで寄りかかっていた。
目は虚ろで、口は半開き。
その状態はまさに、心が死んだ、というのが相応しい。
彼は死体のように動かず、それでいて信じられないほどに軽かった。
顔には涙や嘔吐の跡があり、全身の服は自分で引きちぎったのかボロボロで、さらはそのまま引っ掻いたのか、身体中にもひっかき傷があった。
誰もが駆け寄った。
しかし、彼は答えない。
まるで人形のように止まってしまった彼は、そのまま動くことは無かった。
今回の敵は、世界だった。
世界のために飛んだ翼人は
仲間のために飛び
世界に沈んでプツンと・・・・
きれてしまった。
to be continued
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