第二章 Lost Heros
その時世界で起こっていたこと
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「・・・こうして・・・敵になって戦ったけど・・・・・」
「え?」
「僕らはまだ、舜の事を「舜」って・・・・呼びかけるように言えるんだ・・・・でも、面と向かっては言えない」
「それは・・・」
「敵だったから、しょうがないよね・・・でも、いいの?もし話してくれれば、僕らは知ることができる。機会を与えてくれれば、僕らはまた、舜を呼べるんだ」
「・・・・お願いします・・・・・教えてください・・・・舜に・・・いえ、世界に一体何があったんですか?」
「・・・・・・」
「蒔風舜と言う魂を!!これ以上一人にさせたくないのはあなたも同じでしょう!!!」
「ッ!・・・・・・・・わかりました・・・・では。お話しましょう」
世界に何があり、彼が何をしたのか・・・を
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今回の件は、確かに「時の重複」と似通っている。
が、そもそもの原因が違うのだ。
オーナーの説明は的外れではないものの、的中ではない。
世界が一つになり、実に多くの主人公がこの世界に集まった。
それで困った者はいない。
しかし、困ったモノはあった。
「世界」というのは、自分の中で起こった物語を他世界に発している。
それを受け取って、その他世界で「世界」は様々な媒体で「物語」となって知られていくのだ。
そして、世界には少なくとも一名、もしくは複数名の最主要人物、すなわち主人公がいる。
その人物は、各世界が定めた人物。
しかし、今回それが一気に集まった。
何人かは可能であっても、全員をそこに当てはめるのは無理だ。
クラス内でグループ分けされ、そこでせっかく各リーダーを決めたのに、結局クラスで一纏めにされ、誰をリーダーにすればいいのかわからなくなってしまう様に、世界もそうなったからだ。
世界は困惑した。
一体誰が、この世界の最主要人物なのか、と
「世界の意志」と「管理者」は別物だ。
それぞれに意志があり、前者は合理的で、自身が存在すればいいという考えだ。
世界は、選定を行うことにした。
主人公
即ち、運命に立ち向かう者
即ち、自分に納得のいく者
即ち、多くの思いを抱えた者
即ち、多くの変動を目の当たりにしてきた者
全てがそうであるわけではない。
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