第二章 Lost Heros
その時世界で起こっていたこと
[2/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ードが滑り込んできて、光ったと思ったらいきなりみんなが現れたそうだ。
「それってどういう・・・・」
「と、いうか・・・僕らがこうやって戻ってきた、ってことは・・・・」
「!!誰かがあのバカたれをブチノメシたんか!?」
「いぃえ。あのリストにあった者は全員やられましたねぇ。凄まじい人です」
その言葉に、ハナが口を開こうとしたが、その前にチャーハンを食べているオーナーが答えてしまう。
そこでハナがオーナーに詰め寄って、聞いた。
「オーナー。蒔風さんと何か話していましたよね?」
「ぇえ」
「なにか・・知っているんですか?」
今まで、こうして何度も聞いてきた。
だが、そのたびに彼は答えてはくれなかったのだ。
しかし、こうして終わった今なら教えてくれるかもしれない。
「知っています」
「なら!!」
「ですが・・・・彼からは話さないように口止めされていますからねぇ・・・・・と、言ってもあの時だけ・・・・と考えましょうか」
そして、なおもペースを崩すことなくチャーハンを掬い、口に運びながらオーナーが話し始めた。
------------------------------------------------------------
「時の重複」という現象がある。
今まで時間の中で戦ってきた彼らも、まだ遭遇したことのない現象だ。
先に言うと、「時間」と「世界」はかなり密接な関係にある。
完全なる別世界でなくとも、パラレルという形で時間は世界を無数に作る。
例えばの話
一人の男が、ある行動――仮にAとしよう――を行ったとする。
その結果、それに見合った現象が起こる。
だが、その行動Aがもし、世界を分岐するファクターだったら?
その際、もし別の行動をとっていたら?
ここでAではなく、Bの行動をとればそれに則した世界に変わる。
これだけならば、今までの戦いで電王も経験してきたことだ。
だったらもし、AとB、両方の行動をとったら?
結果だけをいえば単純な話、Aの結果とBの結果が同時に起こるだけだ。
事象のダブルブッキングだと思えばいい。
そして、今回のそれはこの事象に非常に近い。
世界が一つになった。
それによって、物語も重なった。
事象の重なり《ダブルブッキング》
結果が先に来てしまったが、結果は同じだ。
だったら、そのために経過が
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ