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世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
その時世界で起こっていたこと
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ードが滑り込んできて、光ったと思ったらいきなりみんなが現れたそうだ。



「それってどういう・・・・」

「と、いうか・・・僕らがこうやって戻ってきた、ってことは・・・・」

「!!誰かがあのバカたれをブチノメシたんか!?」




「いぃえ。あのリストにあった者は全員やられましたねぇ。凄まじい人です」




その言葉に、ハナが口を開こうとしたが、その前にチャーハンを食べているオーナーが答えてしまう。

そこでハナがオーナーに詰め寄って、聞いた。



「オーナー。蒔風さんと何か話していましたよね?」

「ぇえ」

「なにか・・知っているんですか?」



今まで、こうして何度も聞いてきた。

だが、そのたびに彼は答えてはくれなかったのだ。


しかし、こうして終わった今なら教えてくれるかもしれない。






「知っています」

「なら!!」


「ですが・・・・彼からは話さないように口止めされていますからねぇ・・・・・と、言ってもあの時だけ・・・・と考えましょうか」



そして、なおもペースを崩すことなくチャーハンを掬い、口に運びながらオーナーが話し始めた。






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「時の重複」という現象がある。
今まで時間の中で戦ってきた彼らも、まだ遭遇したことのない現象だ。




先に言うと、「時間」と「世界」はかなり密接な関係にある。

完全なる別世界でなくとも、パラレルという形で時間は世界を無数に作る。





例えばの話



一人の男が、ある行動――仮にAとしよう――を行ったとする。
その結果、それに見合った現象が起こる。


だが、その行動Aがもし、世界を分岐するファクターだったら?


その際、もし別の行動をとっていたら?

ここでAではなく、Bの行動をとればそれに則した世界に変わる。
これだけならば、今までの戦いで電王も経験してきたことだ。




だったらもし、AとB、両方の行動をとったら?

結果だけをいえば単純な話、Aの結果とBの結果が同時に起こるだけだ。
事象のダブルブッキングだと思えばいい。



そして、今回のそれはこの事象に非常に近い。




世界が一つになった。




それによって、物語も重なった。





事象(物語)の重なり《ダブルブッキング》




結果が先に来てしまったが、結果は同じだ。

だったら、そのために経過が
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