第二章 Lost Heros
最終戦、最後の一人
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!?」
「刃っ!!!」
「クッっ・・・!!!・・・・え?なにも・・・(ドスッ)・・・・か・・・は・・・・?」
蒔風のその言動から、おそらく真上から刃が落ちてくる――つまりはアーチャーの力か何かだろうと思ったディエンドが、咄嗟に上空を見上げた。
しかし、その先にはなにもなかった。
直後、胸に重い衝撃と、鋭利な痛みが走る。
間抜けな声を出し、自分の胸を見るとそこには「獅子」が突き刺さっていて、蒔風はフェイトの背中に座り、腕を拘束して封じ込めていたのだ。
その瞬間、ディエンドは後悔した。
たとえ一瞬だったとしても、この男から目を逸らした自分の行動を。
そうして装甲が散って、大量の血を流しディエンドの身体がカードへと消えた。
それを見て、蒔風が右手に握った携帯の決定ボタンを押して音を鳴らす。
《ワールド!!!》
「こんな程度に騙されるとは・・・・」
「ッッ!!アアアアアアアアアアアアアアアアアああああ!!!!ああ・・・アアアアアアアアアアアアアアアアアああああ・・・・アアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああああああああ!!!!おまえ・・・・お前はァァァァアアアアアアアアア!!!!!!!」
その蒔風の言葉にフェイトが嘆き、悲痛な声を上げ、更にそこに怒気を込めてなおも咆哮し、背中に乗る蒔風を睨みつけた。
「お前ッ・・・は・・・!!!」
「最低、か?」
「それ以下だ・・・この犯罪者が・・・!!!」
「皆言ってただろ?俺は一級品の暗殺者だ・・・ってな」
ゴキッ!!!
そうして、蒔風がフェイトをカードへと消す。
そして
ヴォォン・・・・・・
「来たか」
「お前・・・!!!」
そして、ようやく合流することに成功したクラウドは、その光景を目の当たりにして絶句した。
もはや、残っているのは自分だけ。
全員だ。
自分を残して、全ての者がやられてしまった。
「来いよ。終わらせるんだろう?」
「・・・・!!ォ・・ォオ・・・・・」
「さあ・・・・」
「ォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
ドォン!!!
クラウドがバイクを疾走させ、蒔風へと突っ込む。
蒔風はそれを紙一重で回避しようとし、身体を返した。
しかし
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