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世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
最終戦、決死
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、はかなげで、それでいて今ははっきりとした意志を持った「宇宙人」だった。




「長門・・・・!!!」

「目標の排除、開始」



ダンッ!!



長門が飛びあがり、一瞬で蒔風の真後ろにまわり後頭部を手刀で強打した。
その衝撃に蒔風が地面スレスレにまで落ち、ギリギリで体勢を直した。


そこに放たれるさらなる射撃魔法。






その弾幕を長門がまるですり抜けるかのように蒔風へと切迫し、その体を羽交い締めにしてきた。




「!? このッ・・離せ!!!」

「今」




長門が呟く。

と、そうしていると蒔風の視界に外の光が見えた。
どうやらチューブの出口らしい。



が、そこに一人の姿が見えた。




遠く、そして外からの光の逆光でよく見えないが、そのシルエットを見るに手には銃を握り、腰から何かを取り出して装填していた。



「まさ・・・か・・・!!!」




《ATTACK RIDE―――GEKIJOUBAN!!》





その耳に、確かにはっきりとその音声が聞こえてきた。



直後、その姿を中心に、更に八人の姿が現れてきたのだ。




ガチャ・・・
《Final Vent》
《Exceed Charge》
《MIGHTY》
オォ――ドン!!
《Maximum―Rider―Power》
《ウェイクアップ!》
《エターナル!マキシマムドライブ!!》

《Final Attack Ride―――DI DI DI DIEND!!》





「っ!?ディエンドコンプリート・・・ッッ!!!」



ドドドドドドドドドドンッッ!!!!





身動きの取れない蒔風に、計九人分のライダーの技が叩きこまれていく。


回避しようにも受けようにも、長門が羽交い締めにしていて動けない。




そうして、蒔風が地面に落ち、総攻撃が命中する直前に長門の拘束が解けて、彼女がフェイトに担がれているのを蒔風は見た。



「このッッ!!!」






ドォオオオオ!!!!






そうして大爆発が起き、トンネルの出口は粉砕された。



地面までは吹き飛んでいないが、出口付近の天井と壁は完璧に落ちた。





これで終わるといい・・・・




ディエンドがそう思いながらも、瓦礫を見続けた。




嫌な感じは、おさまってくれない。







to be continued

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