第二章 Lost Heros
最終戦、決死
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突っ込んできた衝撃を流そうと後ろに跳躍した蒔風は再び進行方向へと翼をはためかせて飛び出して行った。
その後を追うバイク。
射撃魔法や剣撃が飛び交い、蒔風が翼を小さく畳んで更に速く飛んで行く。
抵抗を減らしたのだ。身体を真っ直ぐにし、ロケットのように先に向かって飛んでいた。
その蒔風へとフェイトがフェンリルから飛び出していって今度はツインソードで切りかかって行った。
その双剣に対し、蒔風が獅子天麟を「獅子天」「麒麟」に分けて指で挟んで片手に二刀持つ。
そして片方を宙に放り投げ、まず麒麟で攻撃を受けた。
直後、麒麟から手を放して放った獅子天をキャッチ、フェイトへと斬りかかる。
それをもう一刀で受けて麒麟に押し当てていた方を蒔風へと振るう。
現在麒麟はフェイトが蒔風に斬りかかっていたから押さえつけるかのようにそこにあっただけで、そう離されては落ちるだけだ。
しかし、蒔風はこの程度で剣を落とさない。
麒麟の柄の先を足の甲で拾い、脛に麒麟を当ててフェイトの剣を受けたのだ。
左手の使えない状況ながらも、この男は二刀流を操る男・・・!!
「・・・強い・・・・!!!」
「ただの小手先だ」
そうつぶやき、空中でありながらもフェイトの身体を巴投げのように後ろ(実際には進行方向)に向かって蹴り出し、蒔風のその動作の隙に斬りかかってきたクラウドをバイクに弾き返し、そのバイクを狙って獄炎砲を放った。
その直撃を、バイクに戻されたクラウドがハンドルを切って避けるが、道路の方はそうもいかない。
コンクリートが砕け、道が消える。
その瓦礫の中をバイクに跨ったクラウドは回避、着地するも別路線の道路に乗ってしまって直後に姿がトンネル(山の中ではなくチューブ状の道路)に消えてしまった。
と、直後に蒔風とフェイトもトンネルの中へと入った。
相手は一人。
ならば、確実に潰しうる方法が一つある!!
「心象的・・・・」
「干渉成功。空間断絶を実行する」
「世界破・・・な!?ッ、ゲボッ!!」
しかし、その方法たる固有結界は発動しなかった。
蒔風がその名を叫ぼうとした瞬間、それに割り込んできた声の主によって固有結界が阻害された。
そうなれば当然反動は術者に帰って来るし、このような強力な物ならば反動は強い。
血を吐き、それでも天井を蹴って飛翔、更に加速する蒔風。
すると、地面を高速で走る一人の少女を発見した。
フェイトではない。フェイトは今自分の少し後方だ。
その姿は
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