第二章 Lost Heros
最終戦、決死
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という刃物の鋭い音がして、刃がまるで音叉のようにリーン・・・と鳴っていた。
バキン!!
「ッ!?」
「あっぶな・・・」
そして、バルディッシュザンバーの金色の魔力で形作られた刃が切り裂かれていた。
上半分丸々切り裂かれ、パキリ、と儚い音を出してそれが落ちていく。
しかし
「再変換!!プラズマランサー!!」
「なっ!?」
その裂かれた刃が空中で形を変え、金色の弾丸と化して蒔風へと真っ直ぐに疾駆して来た。
それをいなし、後ろに流す蒔風だが、その弾丸は蒔風の後方で停止、ぐるりと転換して再び突貫してきた。
更にはクラウドがバイクから飛び出して蒔風へと斬りかかって来る。
「な・・・・ク、ソッ!!!」
その弾丸を蒔風が獅子天麟の面で受け全てを耐えきり、クラウドからの剣を相手の手首を蹴りあげることで逸らし回避していた。
が、それでもクラウドはもう一本の腕で剣を振るって蒔風へと振り下ろす。
それを獅子天麟で受け止める蒔風だが、その衝撃に二人一緒になって地面へと独楽のように回転しながら落下して行った。
ドォン!!
そして、着地。
その勢いに蒔風の膝がガクリと曲がり、回転を押し殺そうとしているためミキミキと骨がうねった。
「くっ、オオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
が、そこから蒔風は屈伸してしまった足を伸ばし一気に跳躍。
クラウドと共に再び回転しながら、巻き戻しのように天井へと突っ込んで行った。
「斬演武単撃・螺旋ッ!」
「画竜点睛!」
ドゴッ、ごガァッ!!
そしてその回転をそのまま攻撃に利用し、二人の翼人が一気に上昇、天井を突き破っていってしまった。
その先にあるのは先ほどと変わらぬトンネル内。
が、今度は天井と道路だけで、左右にあるのは壁ではなくいくつかの鉄骨だ。
おそらくは階層別にされたハイウェイが集まってくる地点にまで来てしまっていたのだろう。
穴を突き抜け、バチィ!!と二人が弾けて地面に着地する。
が、その直後蒔風の足元がうっすらと金色に光り、そこから大剣の刃が斬り出てきて、蒔風を一刀両断しようと横断した。
それを横に回避した蒔風。
そこにクラウドが剣を構えて突っ込み、道路に出来た切れ目からフェイトがフェンリルに跨って飛び出してきた。
先ほどの金色の刃はおそらく、フェイトが下の階からザンバーを振るってきたものだ。
そのフェンリルにクラウドが飛び乗り、フェイトが後部に立つ。
フェンリルが
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