第二章 Lost Heros
最終戦、決死
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してきて、一気に追いついてきた。
背中のブースターで飛び出してきたそれは仮面ライダーファイズブラスターフォーム。
その手にはファイズブラスターソードモードが握られていた
それを肩越しに確認し、蒔風がバイクを反転、向かってくるファイズに向けて逆走を始めた。
そのいきなりの行動にフェイトが多少行き過ぎ、急いで進行方向を変えてその後を追い直す。
ファイズとしては向かってくる蒔風をカウンター、最悪相打ちの形でも打ち取ってやるといった覚悟だ。
しかし、それに対する蒔風はファイズの動きからタイミングを掴もうと睨みつけるだけだ。
こちらに覚悟なんてものはなかった。
しかし―――――
ファイズが蒔風へと一直線に飛び、腕に力を込めていく。
そうして交差まであと二十メートルのところで、蒔風が行動を起こした。
一瞬の勢いでトンネルの壁を走り、そのまま天井まで到達してバイクを再び反転、方向を戻して真下の(蒔風にとっては頭上の)ファイズに向かって剣を突き立てた。
完璧に交差するつもりだったファイズはその視界外からの攻撃をもろに食らい、背中には「風」が突き刺ささる。
そのまま蒔風はファイズの背中に乗りボードのように踏みつけた。
ファイズの体が地面に削られ、火花を散らし、そこに天井、壁をグルリと回って地面に降りてきた蒔風のバイクがやってきて、蒔風がファイズの頭を踏みつけて跳躍、バイクに跨った。
踏みつけられたためにファイズの顔面は地面で削られ、コンクリートで舗装されたトンネルの車道をガリゴリと抉る。
当然、そこまで強烈な衝撃に耐えられるほどマスクは強くなく、砕け、勢いに首があり得ない方向を向いて曲がり彼の体が光と消えた。
「な・・・!?」
「最終フォームになったからって、調子乗ってんじゃねえぞ」
「風」を収め、バイクに跨ったままの蒔風がフェイトの攻撃を回避しながら先に進む。
もはや走っている地面は舗装されたコンクリートだけではなく、壁や天井をも利用しての壮絶なカーチェイスとなっていた。
そこに
「ファイガッッ!!!」
ドォン!!!!
クラウドの放ったファイガが蒔風のバイクに命中、爆発した。
その直前にジャンプしてバイクから離れていた蒔風は無傷だが、そのジャンプ直後にフェイトがバルディッシュを大剣型にして腰を返し、バッターが振りかぶるかのようにそれを胴体に向かって振るってきた。
それに対し、蒔風が一瞬で左腰の「風」を握って交差した瞬間に居合い抜く。
ジュカッ・・・!!
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