第二章 Lost Heros
銀白VS切札&剣
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おそらくあんなところで砲撃を打てば自分が吹き飛んでしまうからだろう。
その勢いは容易に蓋を砕き飛ばし、そのまま蒔風へと突っ込んでいくようだった。
しかし
「剣崎!!いくなぁぁアアアアアアアああああああああ!!!」
「おぉぉぉおおおお!!!な!?がぁっ!?!?!」
翔太郎の静止の叫びもむなしく、キングフォームであるはずの彼がカードを四枚ほど通過したところで元の穴にたたき落とされた。
「突っ込んでくることは解ってたよ。だっから言ったろ?プランはあるってよ」
上空の蒔風が穴を見下ろして呟く。
その穴にはさっきまでの蓋はない。
しかしその代わりにいまだ装甲の健在なリボルギャリーが叩き込まれていた。
蒔風は解っていたのだ。
ああして閉じ込めれば剣崎一真という男はそれをぶち破って自分に向かってくる男だと。
だからあの瓦礫の中蒔風はリボルギャリーを掴んで持ち、剣崎が蓋を破壊して飛び出してきた瞬間にそれを投げ落したのだ。
剣崎にしてみれば飛び出したばかりで予測のできない攻撃だし、なにより一つぶち抜いてきて、その先にもう一個あるとまで考えてもいなかった。
更にはエネルギーが最高潮まで溜まりきっていない、体勢が整え切れていないなどの要因もあった。
そう、だからこそ蒔風はこのタイミングでリボルギャリ―を叩きつけたのだ・・・・・!!!
「剣崎!!」
そうしているうちに瓦礫がすべて落ち切り、ジョーカーが蒔風へと向かう。
しかしそうしているうちに、いつの間にメモリを指し入れ直したのか、蒔風の手に新たな武器が握られていた。
レイジングハート・エクセリオン
その先端に桜色の球体が生成、肥大されていき、その技名と共に蒔風は撃ち放った。
「エクセリオンバスター、シュート」
バゴンッ!!と穴の蓋になって逆さに埋まっていたリボルギャリ―の後部にそれが命中し、更にその穴に押し込まれる。
しかし、あの装甲は一体どれだけ硬いというのか。
瓦礫と化したリボルギャリ―の残骸の中から、青い腕――おそらくは通常フォームに戻されてしまったブレイドの腕がガラリと出てきた。
それを見て蒔風がため息を漏らし、突っ込んできたハードタービュラーの鼻面を後ろ回し蹴りで吹き飛ばしてから右腕に力を込めて、絶光尖を撃った。
手を出す暇などなかった。
ジョーカーはタービュラーの体勢を立て直していたし、デンライナーは墜ちてくる瓦礫に巻き込まれないとう距離をとって
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