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世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
訪問者・襲撃者
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できないわけじゃないみたいだけど」



ちなみにこの二人はつい一時間前にここに来た。

海東は前に共闘したことのあった電王のメンバーと合流し、その良太郎はちょうどほかのライダーたちのいるここに顔を出しに来るつもりだったので、ついでについてきた、という経緯だ。



「誰かと組むのは性に合わないんだけど・・・どうにもそう言ってられなくてね」

「五代さん・・・でしたっけ。押し戻されてしまった方は」

「ああ。しかも翼人の力でゲートが強めに閉じられてしまってね。また会いに行くのは難しそうなんだ」



「ってことはやっぱ俺らでやるしかないってことだろ?」

「今度こそ、救って見せる。また何もできなかったなんて、俺は嫌だからな」



「翔太郎、剣崎さん」




「まあ、その話もいいけどよ・・・・・」

「とにかく今は飯食おう!!」




ガゴォン・・・・・・




と、そこでリボルギャリーの前にある大きな扉が開く。

その扉は巨大な体躯を誇るリボルギャリーが出ていくための物なのだが、それがゆっくりと開かれていった。



「あ、照井さんたち帰って来たみたいだ」



そういって、良太郎がその大きな扉に近づいていく



たしかに、今ここにブルースペイダーにハードボイルダーと二台のバイクはあるし、実際に照井や巧のバイクもここに置く。
だから良太郎の取った行動は正しいと言えば正しいのだろう。正面からでなく、この通路から帰ってきたと考えるのは妥当だ。


だが、翔太郎はそこから来るのが照井達ではないことに気づいていた。








なぜならばあちら側、リボルギャリー用のこの通路の外側からは、この扉を開くことはできないはずだからである。








「離れろ野上ィ!!!!《ジョーカー!!》」

「え?」




バァンッ!!!




直後、ジョーカーへと変身した翔太郎が良太郎の肩を掴んで引き下げ、開いて来た扉の隙間から出てきた拳を両手で受けて弾いた。




「ウガッ!?」


「翔太郎!?」

「下がれ翔太郎!!!おおおおおお!!!」


《タックル》



ヴォオオオオオオオオオン!!!!!




ゴガッ!!!





ジョーカーが転がって扉から出てくるであろう相手に向き合っていると、背後からすでに変身を終えた剣崎の叫びと共に、スペード4「タックルボア」のカードを専用バイク「ブルースペイダー」にラウズ、更にはスペード9「マッハジャガー」までをも読み取らせ、その相手、蒔風の身体を掻っ攫って地上までの通路を一気に駆け抜
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