第二章 Lost Heros
銀白VS空我U
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「麒麟!!白虎!!!」
ドドンッ!!!!
二人の翼人を相手にしている青龍たち。
しかし、その数はもう半数近くにまで減っている。
たった今、麒麟と白虎がやられ、剣に戻った。
これまで彼らは倒そうとする戦いではなく、相手を消耗させる――つまりは逃げ回る戦法を取っていた。
そのまま本格的に逃げてもよかったのだが、そうしては朱雀の二の舞だ。あくまで相手の見える範囲を逃げ回る。
残る七獣は青龍、獅子、玄武、天馬のみ。
と、そこに蒔風の言葉が聞こえてきた。
『お前ら、今理樹に追われてるな?』
『そうも言ってられませぬぞ。クラウド殿にも攻められ・・・・』
『今絶賛戦闘中だコノヤロー』
『・・・・いかがなさい・・・・ましたか?』
それに対し、四人は声に出さず返答する。
蒔風は理樹だけでなくクラウドまでそっちに行っていたことに少し驚き、さらにそれに対してまだ何とか持ち堪えていた彼らを称賛しながら、さらなる無茶を言ってきた。
『理樹だけを引っ張ってこい。できるか?』
『難しい注文しやがんなぁ・・・』
『できるか?』
『・・・・やりましょう』
『任せた』
そこで通信が切れる。
そして、青龍が二秒ほど考えて、叫んだ。
「・・・・我々では・・・・敵いません!!逃げます!!!」
「よし来た!」「了解じゃ!」「うむ!!」
青龍の言葉と、彼らの応答から、その場にいたすべてのものの行動は速かった。
まず、倒れた三体分の剣を青龍が抱えて飛びたち、それを理樹が追う。
次にその後に続いて行こうとしたクラウド目掛け、天馬が突っ込んで一瞬で返り討ちにされた。
しかし、「逃げる」と言って逆に突っ込んできたのでクラウドが蹈鞴を踏み、止まる。
そしてその前に獅子と玄武が立ちふさがり、剣になった天馬を青龍に投げ放って回収させて先に行かせた。
「天馬は囮か・・・!!」
「この先には通せませんのぅ」
「招待客は理樹殿のみでな。貴殿はまだ招かれておらんのだ」
「まさか・・・罠か・・・・!!!」
「ま、主ならどんな手を使ってもおかしくはないの」
「正攻法で行くのか・・・はたまた得意な卑怯で行くのか・・・・それはわからぬ」
そう、今の蒔風はわからない。
騙してくるのか、それともそれすらも騙しで逆に正攻法で来るのか。
なにはともあれ、急がねばなるまい。
「そこをどいてもらうぞ・・・・」
「・・・・龍虎雀武が一の堅
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