第二章 Lost Heros
銀白VS空我U
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
めた。
頭蓋骨がメキメキと音を上げ、その握力に目が充血して更には血涙まで出てきたが、それでも蒔風はメモリで借り受けた力を以ってその邪気を払い続けた。
「う・・・・が・・・・・あぁああああ!?」
と、そうしているとクウガの装甲から黒い意思が払われるかのように煙が上がり、その姿がアメイジングマイティにまで退行されていくではないか。
「くっ・・・このぉ・・・・」
「どんなパワーだよ・・・こんだけひっついてもこの程度か・・・・!!!」
蒔風が全身から発しているのは泉戸裕理の持つ「八衢・退魔の波長」
その力を以って、ユウスケを蝕み始めた黒い意識を祓っていったのだ。
その効果か、ユウスケはアルティメットからアメイジングマイティにまで下げられてしまった。
「お前・・・・!!」
「がむしゃらに攻め、相手を倒すことしか眼中にないお前に、アルティメットは御しきれんよ」
が、このフォームをしてもまだ強い。
それを表すかのように、蒔風を自らの身体から引き剥がし投げ飛ばす。
その力に蒔風が軽々と投げ飛ばされ、地面を転がっていくが、今度はしっかりと足を付けてその勢いに踏ん張って見せた。
「か・・・は・・・・ど、どうしたユウスケ・・・出力が落ちているぞ・・・・」
「チ・・・・ダァァりゃぁァアアア!!!」
自分の手を見て、フォームを下げられたユウスケがそれに対して苛立ちを露わにしながら蒔風にキックを放ってくる。
が、蒔風にとって今脅威なのはそちらよりももう一方のクウガだ。
そのキックに向かって走り、すれすれで頭を下げてそれを回避する。
背中が焼けるかの様な熱を感じたが、それをそのまま無視、いまだアルティメットフォームである五代に向かってタックルして行く。
が、当然効くようなものではなく、ズドンッ!という音がして両者の足が地面にめり込んで、まるで岩に衝突したかのように蒔風の身体が止まる。
「蒔風さん、これ以上もう・・・・・!!!」
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
その蒔風の肩を掴んで彼を止めようとする五代だが、蒔風の脚の筋肉が隆起してクウガの体が浮きだした。
そしてそのまま駆けだす。
その身体は斬撃波と発した炎で焼け裂けて行くが、彼は止まることなく走り続ける。
が、その脚は次第におぼつかなくなって戦いの衝撃で転がっていた拳大ほどの石に爪づいて倒れた。
だがその勢いは途切れることなく、べシャリと蒔風は倒れたものの、クウガの身体はすっ飛んで行き・・・
《ワールド!!!》
そして
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ