第二章 Lost Heros
銀白VS英雄王
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に?雑種が息がってしまったようだな。我に対する勝算だと?ふん、大方我が油断でもすると思っているのだろうが・・・・」
ゴォッ・・・・・
「そんなことはないと思えよ?」
ギルガメッシュが黄金の鎧を構え、背後に剣をいくつも浮遊させる。
王の財宝
彼の所有物であるあらゆる武器を貯蔵する異次元の扉だ。
それを撃ち放つことで彼はかつて「アーチャー」のサーヴァントとして存在していた。
《WING form》
そして隣に立つは電王ウイングフォーム。
自らを「王」だという相手に、蒔風が鼻で大きく笑って見せた。
「かかってこいよ王様ども。王への反旗は慣れている」
そうして、始まる。
バビロンからの宝具射出。
それに対して蒔風が足による畳返しで地面を撥ね上げながら走って回避する。
しかし、その武器の中にいくつか追尾機能のようなものでもついているのか、二、三本が蒔風の後を追って突っ込んできた。
それに対して風林火山で受け流し、地面に刺さったところでへし折った。
だが、そうして足を止めている間にも打ち出された剣はまたバビロンへと戻り、再び射出されていく。
永久機関だ。
この射出は終わることを知らない。
だが、蒔風は避けてばかりで一向に反撃にはうつらなかった。
ギルガメッシュは射出こそすれど、その射撃の精度は低い。
相手のいる一面を、適当に剣を掃射して力任せに薙ぎ払うのが彼の戦法だ。
圧倒的な暴力。
一方的な蹂躙。
それが彼の王たる証であり、あり方だった。
「ふむ・・・私の出番がないではないか」
「だから言ったであろう。あのような男、我一人で充分だとな」
蒔風を視界にとらえながら、隣でぼやくジークにギルガメッシュが言う。
確かに、このままならばいずれはこの男は倒れる。
だが・・・・
(我が友であったこの男がこれで終わる・・・そんなわけ、あるわけないだろうな?)
ジークにはそうは思えなかった。
いやむしろ、そう思わせることがこの男の狙いであるとしか思えないのだ。
「はっはっはっは!!どうした?その程度か!!!」
しかしギルガメッシュは一方的に相手を攻撃している事で興奮し、その事に気付いている様子はない。
慢心、傲慢、油断
それこそが彼の自信と力の源であり、同時に大きな弱点でもある。
「ッう・・・グアっ!?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ