第二章 Lost Heros
銀白VS英霊U
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はもちろんリリィも凌ぐ。
「必ず殺す。どんな手を使っても殺す。命乞いしたらその瞬間に首を切り落としてやる」
「だからやってみろっての。暴君様はいちいち相手に了解取らないと殺戮もできないのかよ」
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
蒔風の言葉に、ついに理性を飛ばしてセイバーが駆ける。
死を、死を、死を!!!
相手に「死」のみを要求する失効の力が、漆黒に包まれた聖剣と共に突っ込んできた。
それを見て、ニヤリと笑う蒔風。
いくらこの形態だろうとも、勝負など見えているからだ。
彼女の魔力はもう持たない。
勝負は五分もかからず付いた。
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理樹がもう二日連続で青龍たちを追っている。
その間の食事などは一切ない。
しかし、その体を流れるエネルギーを変換し、体の健康を保っていた。
「本気で化け物じゃの・・・・・」
現在逃走中の玄武が呟きながら、この男からあと三十分は逃げなければならないと考えるとうんざりしていた。
無論、これは両者ともにメリットがある。
理樹からすれば蒔風に近づけるし、彼の戦力を削れる。
青龍たちからすれば理樹を蒔風の向わせずに済む。
一体が逃げ続けることは不可能だが、こうして交代ならば青龍らにも逃げるだけなら可能だ。
しかし、ここで獅子が何かを感じ取って叫んだ。
「まずいぞ・・・クラウドが接近している!!」
「翼人二人かよ!!」
「・・・・玄武、聞こえましたか?」
『ああ、ああ!わかっておる!!厄介極まりないのぅ!!』
「今から合流しましょう。そして、再びシャッフルを」
「とはいってもクラウド殿は理樹殿と違って召喚獣を使いなさる・・・・これはまずいのでは?」
「・・・・我々はとにかく逃げるのみ。召喚獣が来たら撃墜しよう」
そうして、玄武が見えてきて同時、漆黒の翼を視界にとらえた。
「逃げるぞ!!」
七つの光が交差し、バラバラに逃げる。
案の定クラウドが召喚獣を放ってきたが、それでも逃げるばかりだ。
それでいい。
否、むしろそうするしかないだろう。
七獣には、翼人に勝つ力はない。
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