第二章 Lost Heros
銀白VS英霊U
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ルドメモリ」を起動させていた。
そして設定されていたのは、不意打ち対策のための「幻想殺し」だ。
つまり
「魔力がないんじゃ、な」
「テメェ・・・・」
「これじゃ宝具も、ただの棒だ」
《ワールド!!!》
蒔風が貫かれた右手をそのままに、左手でメモリを取り出し再起動、握りしめて腕に赤い布が現れる。
「我に触れぬ」
直後、その布がランサーの体に巻きついて行き、更には離れた場所にいる士朗にまでそれが伸びていく。
そちらの方は咄嗟に掛けたセイバーによって切り裂かれたが、至近距離に居るランサーは逃げようもなく束縛される。
しかしそれでも槍を放そうとしないのはさすがだ。
が、それ以上は何もできない。
この布は「マグダラの聖骸布」
男性に対して絶対的な束縛力を持つ、カレン・オルテンシアの所有する魔術礼装だ。
「お前は最初の時にこれで仕留めるつもりだったんだよ。お前の宝具は厄介すぎる」
「ご・・・ごふぃ・・・・・」
ランサーがミイラのように聖骸布にくるまれながらも、蒔風に悪態をつく。
しかし、それが蒔風に聞こえるわけもなく。
「わかんねぇよ。バーカ」
ドンッ!!!
地面に倒れ、無抵抗と化したランサーに、蒔風が頭、喉、胸、の三点に剣を突き立てた上に引き裂いた。
「心臓貫いた程度じゃあ英霊は死なない。だからしっかりやらせてもらったぞ?」
「ランサー!!!」
ランサーが消え、セイバーが叫ぶ。
だが、この男がそれを手に入れた今、そんなことを気にすることなどなく・・・
《ワールド!!!》
もう一度メモリを使用、その手には先ほど消えた英霊の、赤き槍の宝具が握られ・・・・
「ゲ〜イボ〜ルグ」
ドスッ!!!
なんともおどけた、リズムにでも乗るかのような動きで、滅茶苦茶な方向に一突き突いた。
するとセイバーが目に見えぬほどの動きで緊急回避し、その肩口に穴が開く。
「貴様・・・・」
「さすがによけるかー。でもまだまだ・・・」
そう言って、蒔風が再び放とうと槍を構える。
構えると言っても、適当な方向に突き出すだけでも、すでに心臓に向かって突き刺ささっているようなものだ。彼はいちいちそんな大仰な構えはしない。
「凛!!士朗!!!私に魔力を回してください!!!」
「セイバー・・・何を!?」
「ハァァァァアあああああああああああああ!!!!」
セイバーに向かって、凛と士朗の魔力が流れ込んでいく。
蒔
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ