第二章 Lost Heros
銀白VS御社&太転依
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「・・・過去を断ち切ったか・・・・!!!!」
「いいえ・・・乗り越えたのです!!!!」
そう言って、羽入が神力を込めてその剣を振るい襲いかかてきた。
それを蒔風が組み上げた「天地」で受け止め、飛びのいて襲い掛かってきたましろの槌を回避する。
と、そのタイミングを狙ってベナウィが槍を蒔風の背中に向かって放った。
が、それには蒔風が消していた獅子天麟らの鞘をだし、背後の攻撃を防いだ。
そこから転がったまましゃがんでの足払い、「天」を上向きに突き出し、一瞬でベナウィの顎の下に突き刺した。
今の状態では一瞬だけだが、その一瞬でも蒔風は羽入の認識を超える速度で動ける。
加えて懐内での動きだ。
彼女の反応する間もなく、蒔風の背後で光が立ち上ってベナウィが消える。
「ベナウィさん!!!」
「オオオオオオオオオオオオオおおおおおおおお!!!!」
その光景を見て、全身の痛みなど吹き飛んだ裕理がらしくもない咆哮を上げて法力を練って尋常ではない神通力を発する。
彼の体の構築はすでに人間のものを超えている。
ましろと一緒に生きていくために、その身体の半分を太転依と同じものにした彼は、半神半人のようなものになっているのだ。
その彼が、その膨大な力を放出するがために頭に血管を浮かせ、白目を剥き、鼻血を流して全身から発せられる力を一点に収縮、その一点から一気に撃ち放った。
その攻撃を、蒔風が避けようとする。
しかし、それを蒔風の脇腹を紙一重で通過して行った瞬間。
その膨大なエネルギーを撒き散らし、大爆発を起こした。
「っつッ!?ガアアアああ!!!!」
「や・・・った・・・あぐ・・・」
「裕理さん!!」
「大丈夫なのですか!?」
「大・・・・丈夫・・・・それよりも蒔風は!?」
ましろに抱え上げられ、裕理が蒔風の方を見た。
ちょうどそのタイミングで、爆発で吹き飛んだ蒔風が頭を抱えながら草むらから出てくる。
血を流し、くらくらと揺れながらも、その揺れから戻ろうとしているようだ。
「今です!!」
「神域展開!!」
「グッ!?・・・・・・・」
・・・・・・・
羽入が力を再度発揮し、数秒という短い間だが、時の流れが停止した。
この世界で動けるのは羽入だけ。
しかし、今の羽入には宝刀「鬼狩柳桜」がある。
その世界で、蒔風の首元狙ってその剣を振るう。
ザクッ!!という音がして、蒔風の首に剣がめり込む。
しかし、その首にどれだけの力が込められているのだろうか。
刃がめり込んで、すぐに止まってしまった。
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