ケッコン協奏曲 〜赤城〜
4-β.キミだけのヤル気スイッチ
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……当の本人たちは、『俺は関係ないし……しらんけど』『そんなことがあったんですねー……しりませんけど』とでも言いたげな態度だ。私の苦労は一体何だったんだ。こんなことなら、私もまっピンクに染まっておけばよかった。そうすれば、こんなに苦悩することなどなかったというのに。今頃、何の迷いもなく青葉さんの強引プロポーズを受け止めて幸せな気分でいられただろうに。……あ、いやいや。
「それはそうとして、鎮守府のみんなを元に戻さなければいけません」
「そうねぇ……どうすりゃいいんだか……」
提督が頭をポリポリとかく。その横では大淀さんが、膝の上に砲台子鬼さんを乗せて、その砲塔を優しく撫でていた。砲台子鬼さん、もはやペット。
「別にこのままでもいいんじゃないですか?」
自分が被害に遭ってないからなのか、大淀さんがそんな無責任なことを言い出した。いいわけないでしょう。皆がまっピンクなエクストリームマリッジ鎮守府なぞ、存在価値はないですよ。
「いやダメです。こんなところに敵に攻めこまれでもしたら……」
「でも戦争終わったし、敵なんていないじゃない」
「この鎮守府の風紀に関わることです」
「元からそんなの気にしたことなかったけどなぁ……それに、仲よきことは美しきかなって言うし……」
「仲良しを超越して、すでに妻帯者が出ているのですが……」
しかも二組ですよ二組。更に言うと両方とも艦娘と深海棲艦のカップリングで、一組は離婚までしてるんですよ。おかしいですよココ。
「お前さんが言えることじゃないだろう」
「失礼な」
「この前ロドニーと前代未聞の告白合戦をしといてよく言う……」
「あれはただの稽古であり果たし合いで、愛の告白ではありません」
あれが愛の確認なんだとしたら、私とロドニーさんは、ただのエクストリームどえむどえすバトルジャンキーじゃないか。……言い直す。ただの変態だそれじゃ。私たちはバトルジャンキーですバトルジャンキー。
「……で? 仮にお前さんからの報告が本当だとして」
「本当ですってば……」
「みんなを元に戻す方法は? お前さん、何か策はあるの?」
「あります。とっておきが」
私の予想が間違いでなければ……この作戦を敢行すれば、きっとみんなは元に戻ると思います……!!
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