ケッコン協奏曲 〜赤城〜
4-β.キミだけのヤル気スイッチ
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、砲台子鬼さんに助けを求める。……だが、砲台子鬼さんの必死の砲撃にもかかわらず、その砲塔からはBB弾がまったく発射されなかった。
「くっくっくっ……無駄ですよ砲台子鬼さん」
『……!! ……!!!』(ぽすんぽすん)
「この青葉、砲台子鬼さんのBB弾装填数と砲撃回数は把握済みです」
『……!!?』
「恐縮です。クックックッ……」
不敵な笑みを浮かべた青葉さんが、一歩一歩私に歩み寄ってくる。その謎の気迫と恐怖に押された私は一歩一歩後ずさることしかできない……
「あ、青葉さん……な、何をするおつもり……ですか?」
「くっくっくっ……青葉はもう、我慢ができないんです」
いやぁぁああああああ!!? ま、まさか!!?
「お、落ち着いてください青葉さん! 私たちは同性ですよ? 同じ艦娘ですよ?」
「そんな赤城さんが、まるごと好きなんです」
ぇぇええええ!!? いやいやいやなんでここで私の胸がドキッてしちゃってるんですかッ!!?
「と、とりあえず明日お話しましょ! 明日落ち着いて話を……」
「恐縮です。それじゃあ青葉は我慢ができないんです」
いけない机にぶつかった! 追い詰められた! 後ろに逃げられないッ!! 距離を取れないッ!!
青葉さんが左手で私の髪に触れる。その途端に私の身体がビクンと波打ってしまう。
「ひやぁぁあああッ!!」
「可愛いですねぇ赤城さん。演習で青葉に稽古をつけてくれるときは、あんなに強くて凛々しいのに……」
身体が縮こまる。青葉さんが触れてくる感触が心地よくて気持ちいい。……いやいや待て待て落ち着け落ち着け!!!
「んんんッ……!!」
「今はまるで天龍さんのように乙女で可愛らしいですよ?」
ちょっと待ってくださいなんで天龍さんのそんな姿を知ってるんですかッ!? あと私の髪を耳にかけないでくださいッドキッてするから!! 身体がビクッてしちゃうから!!!
「でも……」
「へ……?」
「そんなかわいい赤城さんも、青葉は大好きですよ?」
やめてくださいぃぃいいいい!!? お願いだから私を……私の胸を、無理やりドキドキさせないでくださいぃぃいいいい!!?
逃げられない……逃げられない!! 青葉さんの左手が私のほっぺたに触れる。頭がゆだってるせいか、青葉さんの冷たくてすべすべの手がちょっと気持ちいいかも……あ、なんか少しぽやっと……してません!! うっとりなんかしてません!!! 一航戦・赤城!! 気をしっかり持って!!!
「赤城さんのほっぺた……」
『……!! ……!!!』(ぽすんぽすん)
「ヒ……ヒィイイ……」
「とても気持ちいいですねー……恐縮です」
左手だけじゃなく、右手もほっぺたをさすり始めた。床に転が
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