ケッコン協奏曲 〜赤城〜
4-β.キミだけのヤル気スイッチ
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決……ッ!!
「分かりました球磨さん! 明日は二人で一緒にご飯食べましょう!!」
「了解だクマ! そのあと二人で一緒にお風呂はいるクマ!!」
あばばばばば……ええいっ! 背に腹は変えられません……まずはこの場を切り抜けなければ!!
「分かりました! ご飯食べたあとお風呂入って……」
『そのあとパジャマパーティーして……一緒のおふとんで寝るクマぁ』
イヤァァアアアアア!? ……あ、いや落ち着け赤城! 球磨さんのメンタル攻撃に今は耐えるのです!!
「ぅわ……わ、分かりました! だからもう、行ってください!! 早くご飯食べないと、なくなっちゃいますよ!」
『了解だクマ!』
ドア越しに聞こえる『明日が楽しみクマ〜……んふふ〜』という、上機嫌な球磨さんの歌声が聞こえなくなるまで、私は弓を、砲台子鬼さんは砲塔を、扉に向け続けていた……。
この3時間、万事こんな状況だ。しばらく時間が空くと誰かがドアをノックし、私たちをなんとか執務室から引きずり出そうとしてくる。
『赤城? 本当に大丈夫ですか?』
「大丈夫です! 大丈夫ですから鳳翔さん!!」
『辛くなったら言ってくださいね?』
「はい! 言います! その時は言いますから……」
『夜通しあなたと一緒にいてあげますし……おかゆだって、ふーふーして食べさせてあげますし……』
「……!?」
『あ、赤城が嫌でないのなら……ひ、膝枕してあげても……いいですし』
「ひぃいいいッ!?」
私の弓の先生、鳳翔さんも堕ちた……この戦慄のピンクに、囚われてしまった。
『とんとん。電なのです。赤城さん。お仕事まだ終わらないのです?』
「電さん!? ま、まだです!! 今晩中には終わりそうもありません!!」
『そうなのです……電は赤城さんと一緒にいられなくて、寂しいのです……』
「…へあッ!?」
『へあ?』
「あ、いや失礼……でも電さん、あなた今日、集積地さんとケッコンしたんじゃ……」
『……私もお前がいないと寂しいんだアカギ』
「げふぉッ!? ま、まさかの二人で攻めてくるパターン……!?」
『電たちは気付いたのです……』
『いくら私とイナズマが一緒にいても……お前がいないと、心にぽっかり穴が開いたみたいなんだよ……』
『赤城さんと手をつないで、一緒に笑いたいのです』
『お前とも、もっと仲良くなりたいんだ私達は……』
『赤城さんと三人で、べたべたいちゃいちゃしたいのです』
「ちょ……三人でって……私の身が持たな……あ、いや、そうじゃなくて……」
『どうしたのです?』
「何でも無いです!! なんでもないですから!!!」
電さん集積地さん夫婦も堕ちた……二人揃って、ピンク色の瘴気の中で、無邪気に仲良くお遊戯している。
『
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