第四章
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れられていく。
砲身がゆっくりと上にあがる。それを見ながらだ。ヘッケンは言うのだった。
「いよいよだな」
「ええ、そうですね」
「攻撃開始ですね」
「敵の要塞に」
「この列車砲に敵はない」
一旦攻撃に入ればだ。最早だというのだ。
「吹き飛ばしていくか」
「わかりました。それなら」
「今から」
「見ていろ。どの様な要塞でもだ」
ヘッケンはセバストポリの桁外れの堅固な要塞陣地を不敵な笑みで見ながら言った。
「この列車砲には勝てないからな」
「攻撃開始!撃て!」
今攻撃命令が下った。そうしてだった。
列車砲が火を噴く。恐ろしい轟音と衝撃が響き渡る。それはまさにこの世の終わりを告げる天使の叫びだった。
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