噂と悪魔
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聖竜連合の団長が攻略メンバーに声を上げる。
俺は普段通りの赤色のコートと真っ白のマフラーと愛剣を右腰の鞘にかけて、ポーションの確認をした。
「アキ君。」
「アキ。」
「…アスナ、キリト。」
真っ黒な装備と真っ白な装備で前に立っている2人。
後ろにはギルドメンバーがいた。
「これ、リズからアキ君にって。」
アスナは俺にそう言ってから、ウィンドウを操作し可視化させた。
それはペンダントのような物で小さく『Aki』と名前が彫られている。
「…これは?」
「リズが、ギルドメンバーにって作ったお守りだ。」
「俺はギルドメンバーじゃない。」
そう言うと、キリトは顔を横に降った。
「確かにギルドメンバーじゃない、でもアキは俺たちにとってギルドメンバーと同じ大切な仲間なんだ、受けってくれないか?」
俺はキリトの言葉に驚き、周囲を見た。
「本当だよ。」
アスナが俺のウィンドウを操作していた右手を握りながら呟いた。
「…ありがとう、貰うよ。」
俺がそう答えた瞬間、聖竜連合の団長が前に出て声をあげた。
「今から攻略する、行くぞ!」
その声と同時にキリト、アスナ、攻略メンバーが剣を握る。
そして、扉が開き中へと入った。
ジャキン、バキン
「くっ…。」
「キリト君!1回下がって回復して!」
「あぁ、頼む…!」
キリトが後ろに下がったと同時に、俺が前線でボスをソードスキルで切り付ける。
「はぁぁぁぁ!」
「アキ君、スイッチ!」
アスナに頷き、俺はアスナと入れ替わる。
「悪い、アスナスイッチ!」
「うん!」
回復したキリトがアスナとスイッチし、ボスの横腹に切り付けるとHPバーが半分に達した。
「敵の攻撃パターンが変わるぞ!」
誰かがそう言った瞬間、一気に前線で切りつけていたプレイヤー達が後方に飛ばされた。
「え?」
「キリト君…!」
俺は今、いったい何が起きたのか分からず抜けきった声を出しアスナは後方に飛ばされたキリトとギルドメンバーのもとに走った。
──今…何が起こった…?
俺はボスをゆっくりと見た。
ボスは先程と変わって、オレンジ色のオーラを放ち手には刀ではなく、鎌を持っている。
──鎌で飛ばされたって事か…!
キリトや飛ばされたプレイヤーのHPは既に赤まで下がって、まだギリギリ緑を保っているのは血盟騎士団の団長ヒースクリフさんと何名か、聖竜連合の団長さん、そして俺を含めた、たった数人だった。
この鎌が予想外だったのか、どこのギルドメンバーも全員固まってしまい逃げるにも
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