ガンダムW
1642話
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少し自信なさげな様子のヒルデだったが、凛に教えて貰いながらであっても、やっていけるというのはそれなりに優秀だと言ってもいい。
元々凛はこの手の作業が得意だし、W世界に来てから……いや、連合軍に傭兵として雇われてからは、一手に事務仕事を任されていた。
それだけに、凛の事務処理能力は非常に高い。
そんな凛には劣るものの、ある程度事務処理を任せる事が出来るというのは、非常に助かる。
「そうか。なら、これからも凛を助けてやってくれ。恐らく、これからも書類仕事は増える事はあっても、減る事はないだろうし」
OZとの戦い、そして今回は逃げられたが、バートン財団との戦い。
それらの戦いを考えると、書類仕事が減るという事はないだろう。
寧ろ、宇宙の戦いが激しさを増せば、それに対応するようにシャドウミラーの出番も増える。
今まではバルジのおかげでOZも大人しかったが、そこにバートン財団が加わったとなると、どんな動きになるのかは分からない。
その辺りの事情を考えると、こっちの手札は多い方がいい。
それこそ、事務処理の手札だろうとも。
「はい。頑張ります」
そんな俺の思いが伝わったのか、取りあえず頷いておいた方がいいと判断したのか……ともあれ、ヒルデはその言葉に素直に頷く。
『待った待った待った! そっちに曲がらない! 曲がらないから! 頼むってば!』
『あら、見る目のない私から見ても、もう少し頑張れる筈よ? ほら、もう少し頑張りなさいな』
『ごめんってば! ああああ、やっぱりこの女根に持ってやがる!』
そんな声が廊下の方から聞こえてきたが……説明を求める視線を向けてくるヒルデから、俺はそっと顔を背けるのだった。
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