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夢幻水滸伝
第一話 夢の世界その九
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「それこそ伝説クラスの」
「その名刀中の名刀を今自分は持ってるんや」
「凄い話やな」
「どっちもこの世に切れんものはない」
 そうした刀だというのだ。
「そして雷や気を放って遠くまで攻撃出来るで」
「そんな凄い刀かいな」
「それで具足は神当世具足や」
「それははじめて聞くで」
「そやけど普通の具足とはちゃう」
 こちらもというのだ。
「この世に防げんものはない」
「そこまでええ鎧か」
「神具はそれぞれ普通の武器とはちゃう桁外れの力があるんや」
「神っていうだけあってか」
「僕等こっちの世界に来た人間は来てから持ってるけど後で探し出して手に入れることも出来る」
「そやねんな」
「それで僕も持ってる」
 芥川は中里に笑ってだ、自分のことも話した。
「この忍者装束も背中の刀も神具やで」
「どれもかいな」
「装束は忍者装束、名前は普通やけどな」
「防御力がちゃうか」
「それで着ている者の動きを風みたいにさせてくれるんや」
「素早さ上げてくれるんか」
「それで只でさえ素早い僕がさらに速く動けるんや」
 その忍者装束の力でというのだ。
「半端やないで」
「それはええな」
「それで背中の刀は大通連刀や」
「そっちも有名やな」
「自分の童子切とかみたいに雷とか出せんけどな」
 それでもというのだ。
「やっぱり何でも切れる」
「そうした刀か」
「そやで、それでこれもある」
 芥川はにやりと笑ってだ、懐からあるものを出した。それは八方向に刃がある手裏剣だった。
「三光手裏剣や」
「その手裏剣もかいな」
「そや、神具で百発百中や」
「まさに神の手裏剣か」
「しかも何枚にも増えて木の葉隠れみたいにあらゆる動きをさせられる」
「凄い手裏剣やな」
「自分の手元にも絶対に戻るしや」
 ただ確実に当たり増えたりするだけでなく、というのだ。
「僕の神具でも一番かもな」
「それだけええものか」
「星背負っておると神具が使えるけどランクがあるんや」
「ランク?」
「人の星は神具を一つしか使うことが出来ん」
 今度は星の話にもなった、つまりこちら側の世界に来た人間達のことだ。
「地は二つ、天は三つや」
「それで強さも変わるか」
「そういうこっちゃ、そして神は幾らでも使える」
「三つどころか、かいな」
「そやから神の星の持ち主の強さは桁がちゃう」
「じゃあ僕等ここで最強クラスか」
「その通りや」
 芥川も否定しなかった。
「自分自身の力もちゃうしな」
「剣術の腕もか」
「忍術もそやし神通力やら陰陽術、あと魔術やら超能力やら科学もな」
「何でもある世界か」
「ここはそや、科学も魔術も仙術も何でもある」
 それこそという返事だった。
「そうした文明や」
「種族も多いし何でも
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