外伝〜仔猫の宅急便〜後篇
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てや”蒼の深淵”は”結社”の最高幹部なんだから、結社に大打撃を与える意味でも”蒼の深淵”の殺害は決定事項よ?あ、でもレーヴェみたいにメンフィルに寝返るのだったら、生かして存分に”蒼の深淵”や”蒼の歌姫”としての力を利用してあげてもいいわよ?」
「そ、そんな………」
「エマ……」
「……あのプライドが高いヴィータが命欲しさにメンフィルに寝返るなんて、どう考えてもありえないわね。」
「この内戦に結社の誰が参加しているのかわかりませんが、”執行者”の誰かは確実に参加していると思われますからその”執行者”に加えて”蛇の使徒”まで失えば、結社にとってかなりの痛手になりますわね……かの”リベールの異変”でも”執行者”を2名―――”痩せ狼”と”剣帝”、レン皇女殿下達メンフィル帝国が奪い取った”パテル=マテル”と”紅の方舟グロリアス”、そして”蛇の使徒”の”白面”の損失という痛手を被ったのですから。」
自分にとって親しい人物であるクロチルダまで殺害対象に入っている事に表情を青褪めさせて身体を震わせているエマをアリサは心配そうな表情で見つめ、セリーヌは複雑そうな表情で呟き、シャロンは静かな表情で呟いた。
「クスクス、それと肝心な事を忘れていない?レン達メンフィルの殲滅対象にZ組のクラスメイトも含まれている事に。」
「ぼ、僕達Z組のクラスメイトって……!」
「………メンフィルはクロウも殺すつもりなのだろうか?」
小悪魔な笑みを浮かべたレンの指摘を聞いてアリサ達と共に血相を変えたエリオットは表情を青褪めさせ、ガイウスは辛そうな表情でレンに問いかけた。
「ガイウスお兄さんったら、何を当たり前の事を聞いているのかしら♪レンが言っているメンフィルに殺される予定のお兄さん達のクラスメイト――――クロウ・アームブラストの正体を考えたら、メンフィルどころかエレボニアでも殺されて当然の存在でしょう?」
「そ、それは………」
「……確かに”帝国解放戦線”――――テロリストのリーダーであるクロウの罪は重く、”極刑”の判決が降ってもおかしくはありませんが……」
「”帝国解放戦線”は”西ゼムリア通商会議”であんたを含めたメンフィルのVIP達も”鉄血宰相”ごと葬ろうとしていたから、この戦争でついでにクロウ達も葬るつもりなのね……!」
レンの正論に反論できないトワとジョルジュはそれぞれ辛そうな表情をし、サラは唇を噛みしめてレンを睨んだ。
「クスクス、皇族の命を狙った不届き者は殺して当然の存在でしょう?―――――それよりも貴族連合の協力者関連で一つ思い出したわ。”西風の妖精”さん、”サービス”で良い事を教えてあげる。」
「……何?」
意味ありげな笑みを浮かべたレンに視線
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