外伝〜仔猫の宅急便〜後篇
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乱しているトワとアリサにオリヴァルト皇子が苦笑しながら答え、サラは疲れた表情で溜息を吐き
「なるほどね〜。まさかそんな方法で情報収集をするなんて、盲点だったね。オジサンが生きていて、”娼館”の事を知ったら実行するかもね〜。」
「ミリアムちゃん……さすがの宰相閣下でも”娼館”が国家にとって益になると判断したとしても実行する事はないと思います……実行するにはゼムリア大陸では様々な問題がありますし、さすがに売春行為を行う商売施設を公に認めるなんて、知事閣下どころか陛下も猛反対するでしょうからどう考えてもエレボニアで”娼館制度”を実現する事は不可能ですよ。」
一方ミリアムの推測を聞いたクレア大尉は困った表情で指摘した。
「話を続けるけど”娼館”には様々な理由で”娼婦”になった人達がいるわ。様々な理由によってお金を稼ぐ為……快楽を得る為……そして戦争に敗北した国の皇女や皇妃が”娼婦”として”娼館”に売られたりとかね。ここまで言えばアルフィン皇女は最悪の場合だった時どんな処遇にされる事になるか、予想できるでしょう?」
「!まさか……!」
「アルフィンが”娼婦”としてメンフィル帝国内の”娼館”に売られてしまう……と言う事かい?」
意味ありげな笑みを浮かべたレンの問いかけを聞いてある事を察したサラは厳しい表情でレンを睨み、オリヴァルト皇子は辛そうな表情でレンに問いかけた。
「大正解♪娼婦として使い物にならなくなるまで不特定多数の男性に犯される―――つまり女性としての尊厳が最大限に汚され続けるから、”処刑の方が生温い”って思えるでしょう?」
「………………」
レンの話を聞いたその場にいる全員は重苦しい雰囲気を纏って黙り込んだり悲痛そうな表情をしていた。
「うふふ、そんな暗い顔をする必要はないわよ。さっきも言ったようにアルフィン皇女を含めたエレボニア皇族達に厳しい処罰を与えない事は既に決定しているし、”幻燐戦争”の件も含めるとアルフィン皇女がそうなる事は絶対にありえないから安心していいわよ。」
「”幻燐戦争”……?それは異世界で起こった戦争なのでしょうか?」
レンの口から出たある言葉が気になったラウラはレンに問いかけた。
「簡単に言ってしまえばそうなるわね。”幻燐戦争”で勝利したメンフィルは広大な領土を得たけど、支配下に置いた国家の皇族は殺さずに支配した植民地を”王公領”として統治させていたし、皇女に関しては全員パパ―――前メンフィル皇帝であるリウイ・マーシルンの側室として嫁いで、それぞれの皇女が生んだ子供達が皇女達の”実家”――――各皇家の跡を継いでそれぞれの”王公領”の領主として務めているもの。」
「……と言う事は仮にメンフィル帝国がエレボニア帝国を占領した場合、エレボニア帝
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