外伝〜仔猫の宅急便〜後篇
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商売は違法じゃないわよ?何せディル=リフィーナでは”娼館”も立派な公共施設扱いされていて、メンフィルだけでなくどの国にもあって当然の”公共施設”だもの。」
「ば、売春行為の商売をする施設が”公共施設”って……!」
「そう言えばメンフィルは売春行為の商売をする施設を違法扱いせずに公に認めていたね〜。その事で七耀教会や遊撃士協会が抗議しても異世界では認められている事を理由に抗議を無視しているって話を”情報局”でも掴んでいたけど、あれってホントの話だったんだ〜。」
ジト目のフィーの後に答えたレンの説明を聞いたマキアスは信じられない表情をし、ミリアムは興味ありげな表情でレンを見つめて呟いた。
「悲しい事に娼館について文句を言っている人達は異世界の文化の違いを理解できていないのよね。」
「異世界の文化の違い………」
「……仰っている事は理解できるのですが………」
「だからと言ってそんな違法施設を国家が公に認めているなんて、色々な問題があると思われます。」
若干呆れた様子で答えたレンの答えを聞いたガイウスは呆け、ラウラとジョルジュは複雑そうな表情をし
「”娼館如き”を問題にしていたら、キリがないわよ?異世界ではそこの黒猫さんが言っていたようにゼムリア大陸では廃れた文化やありえない事がたくさんあるし、第一”娼館”は国家にお金以外の利益をもたらせる施設よ?」
「え……”娼館”が国家に”お金以外の利益”をもたらす……ですか?」
「……一体どのような利益なのでしょうか?」
レンの説明を聞いてある事が気になったエマは不思議そうな表情をし、シャロンはレンに問いかけた。
「―――”情報”よ。」
「え……じょ、”情報”……ですか?そんな施設で”情報”をどうやって手に入れるのですか?」
「”娼館”なんだから勿論”娼婦”に決まっているじゃない。―――”娼館”は貴賤問わず様々な国家の様々な立場だった女性が”娼婦”になって集まる施設。更に”娼婦”に情報収集を命じておいたら、その娼婦を抱く男性が女を抱いた事による満足感や征服感で得意げになって娼婦に色んな情報をポロッと口にする事もあるのよ♪」
「はわわわわわっ!?そ、そんな方法で情報収集をするなんて……!」
「な、なななななな……っ!?と言うかレン皇女殿下は私達よりも年下の女の子なのに何でそんなとんでもない事を平気で口にできるんですか!?」
「ハハ、レン君は普通の女の子と比べると相当マセているからね。」
「ハア……生徒達の情操教育に悪いから、これ以上娼館について話す事を止めてくれないかしら?」
ジョルジュの質問に答えたレンの答えを聞いたその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中顔を真っ赤にして混
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