外伝〜仔猫の宅急便〜後篇
[3/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
も原因の一端を担っているから、アルバレア公爵同様アルフィンにも相当厳しい処罰を与える事を予想していたのだが。」
レンの答えを聞いたオリヴァルト皇子は目を丸くした後辛そうな表情でレンに問いかけた。
「まあ、完全な”加害者”であるアルバレア公爵と違って”被害者”でもあるアルフィン皇女に厳しい処罰―――例えば”処刑”とかしたら、他国―――いえ、ゼムリア大陸のメンフィル帝国に対するイメージが残虐な国家と見られて、その事によってメンフィル帝国が掲げている理想―――『全ての種族との共存』の弊害にもなるもの。ただでさえ今回の戦争で”ゼムリア大陸の国家にとっては残虐な行為"―――例えば”晒し首”とかしているのだから、必要最低限以上の”ゼムリア大陸にとっての残虐行為”をするつもりはないわよ。」
「……ちなみに異世界では国家間同士による戦争で和解や降伏等で敵国の皇族が戦争相手の国家に引き渡され、相手の国家に処遇される事になった場合、どのような処遇が常識なのでしょうか?」
レンの説明を聞いてある事が気になったシャロンはレンに質問した。
「そうねぇ……男性の皇族は処刑並びに”晒し首”が常識だけど、女性の皇族の場合”処刑すらも生温い”と思えるような処罰方法が常識よ。」
「”処刑すらも生温い”って……一体どんな処罰方法なんですか……?」
レンの話を聞いたジョルジュは不安そうな表情でレンに問いかけた。
「うふふ、”娼婦”って知っているかしら?」
「しょ、”娼婦”ですか……?」
「初めて聞く言葉だな……」
意味ありげな笑みを浮かべているレンの問いかけにその場にいる全員が不思議そうな表情で首を傾げている中マキアスは戸惑いの表情で呟き、ガイウスは考え込み
「……”娼婦”って言ったら、”身体を売る事を生業としている女性”―――今の時代で言うと売春行為をする女性の事よ。」
「ええっ!?」
「ば、”売春行為をする女性”って、ま、ままままままま、まさか……!?」
「ふふっ、お嬢様には少々早すぎる話でしたわね。」
「え、えっと……それって、もしかして…………」
厳しい表情をしているセリーヌの話を聞いたエマは驚き、アリサは顔を真っ赤にして混乱し、アリサの様子を見たシャロンは苦笑し、トワは表情を引き攣らせ
「男が女を抱きたくなった時にお金と引き換えに男に抱かせる女の事でしょ?わたしがいた団の男連中も法をかいくぐって裏でコッソリやっているそういう施設に行ったみたいな話をしているのを聞いた事があるし。」
「うふふ、レン達の世界ではそういう施設を”娼館”と言う名前で呼んでいてね。ちなみにゼムリア大陸の国家は売春行為による商売を違法行為扱いしているみたいだけど、メンフィル帝国では売春行為による
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ