外伝〜仔猫の宅急便〜後篇
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以降も数日間エレボニア帝国との戦争に参加しているメンフィル皇族はみんな予定があるから、12月9日以降に訊ねてね。」
「そう言う言い方をするって事は明日は当然として、明後日以降もメンフィルは貴族連合に対して何か大掛かりな作戦をするんだよね〜?」
「口を謹んで下さい、ミリアムちゃん!」
レンの説明を聞いて意味ありげな表情でレンを見つめて問いかけたミリアムにクレア大尉が注意した。
「……了解した。ちなみに12月9日以降どこを訊ねればメンフィル皇族の方が確実にいるのかな?」
「今日占領したバリアハートよ。元アルバレア公爵家の城館を総督府として利用しているわ。」
そしてオリヴァルト皇子の質問にレンが答えたその時機関音が聞こえてきた。
「この音は一体……?」
「!まさか……!」
突然聞こえてきた音にアリサ達が不思議そうな表情をしているガイウスは眉を顰めて呟き、心当たりがあるシャロンは目を見開いた。するとレンが操る大型の人形兵器―――”パテル=マテル”が闇夜の空から現れてレンの背後を滞空していた。
「ふえええええええっ!?」
「な、何なんだ、あの人形は……!?」
「”機甲兵”ではないみたいだけど……」
パテル=マテルの登場にトワとマキアスは驚きのあまり声を上げ、ジョルジュは困惑の表情でパテル=マテルを見つめた。
「――――かつて”リベールの異変”にてメンフィル帝国に奪われたゴルディアス級戦略人形、”パテル=マテル”……!やはりレグラムに潜んでいましたか……!」
「まさかあんなとんでもない代物でレグラムに来ていたとはね……万が一あたし達があんたに危害を加えようとしたら、あの人形兵器であたし達ごとレグラムを壊滅させるつもりだったのかしら?」
シャロンは真剣な表情でパテル=マテルの正体を口にし、サラは厳しい表情でレンに問いかけた。
「や〜ね、レンはお姫様なんだから罪もない民達まで巻き込むような事はしないわよ。第一メンフィルとの戦争を望まないオリビエお兄さんやサラお姉さん達がレンに危害を加えるなんて”絶対にありえないもの。”もしそんな事をすれば、和解は絶対に不可能になるし、そもそもレンが本気になれば”その程度の戦力”だったら、撤退する事くらい”あらゆる手段”を用いれば確実に可能よ。」
サラの問いかけに対して笑顔で答えたレンの物騒な答えにアリサ達は表情を引き攣らせた。そしてレンはパテル=マテルの片腕に飛び乗った。
「―――それでは皆様……今宵の”お茶会”に出席して頂き、まことにありがとうございました。」
パテル=マテルの片腕に飛び乗ったレンはスカートを両手で摘みあげてオリヴァルト皇子達に上品な会釈をし、レンが会釈を終えるとレンを乗せたパテル=マテルはレグ
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