暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜
外伝〜仔猫の宅急便〜後篇
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「今夜はとっても楽しい夜になったわ♪敵国の皇族であるレンをこんなにおもてなしてくれた”アルゼイド家”には感謝しているわ。」

「……身に余るお言葉。それにレン皇女殿下には我が家の家宝を返還して頂いた恩もあるのですから、その恩を返す為に我々は当然の事をしたまでです。」

「それに私達―――エレボニア帝国はメンフィ帝国を”敵国”と思っておりません。貴族連合の愚かな行為によって戦争にはなってしまいましたが、オリヴァルト皇子殿下や私達を含めたエレボニアの多くの人々は貴国との戦争を望んでおりません。」

レンの感謝の言葉に対してラウラは謙遜した様子で答え、アルゼイド子爵はその場にいる全員の気持ちをレンに伝えた。

「うふふ、その言葉、覚えておくわ。―――ああ、そうそう。三つ伝え忘れていたわ。まずクレアお姉さん、バリアハートに潜入している”4人の部下”さん達に伝えておいてね?”早まった真似”―――例えば市内の貴族や住民達を扇動して暴動を起こす等そう言った破壊工作とかをしたら、敵対行為とみなして”早まった真似”をした張本人達を”殲滅”並びに戦後の正規軍の立場が悪くなるから気を付けてねって。」

「よ、”4人の部下”って……」

「……こっちの事はとっくにバレていて、しかも潜入している人数まで把握されていたようね。」

レンのクレア大尉への忠告を聞いてある事に気づいたトワは不安そうな表情をし、サラは呆れた表情で呟いてクレア大尉を見つめていた。

「……ッ!わかりました。元々これ以上メンフィル帝国の逆鱗に触れるような愚かな事をさせるつもりはありませんでしたが、御身のご忠告、後で部下達に伝え、決してこちらの命令を無視して”早まった真似”をしないように徹底させておきます。」

一方クレア大尉は息を呑んだ後気を取り直して答えた。



「次に今後も戦争が終結するまでメンフィル帝国はエレボニア領土の侵略を続けるけど、このレグラムを含めた貴族連合に加担せず、中立の立場を取り続けているエレボニアの領土に関しては侵略するつもりは一切なく、”メンフィルとの戦争に関しては”このレグラムも安全地帯だから、安心していいわよ。」

「……わかりました。メンフィル帝国のお慈悲に心から感謝致します。」

「貴国と戦争状態になったにも関わらず、我が領を含めた中立の立場を取り続けている貴族達に対するお心遣い、ありがとうございます。」

レンの助言にアルゼイド子爵とラウラはそれぞれ会釈をして答え

「そして最後にメンフィル帝国との和解交渉の為にオリビエお兄さん達がメンフィルが占領しているエレボニアの領土に訊ねてきたら、危害を加えたりせず、ちゃんとレン達メンフィル皇族の誰かが会って交渉のテーブルについてあげるけど、今日は当然として、明日
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