外伝〜仔猫の宅急便〜後篇
[12/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
つめていた。
「あ、和解の件で一つ伝え忘れていたわ。実はユーゲント皇帝達を救出せずに、メンフィル帝国との和解へと持っていける方法が一つだけあるわよ。」
「ふえええっ!?」
「それは一体どんな方法なんでしょうか?」
レンの口から出た驚愕の事実にアリサ達と共に血相を変えたトワは思わず驚きの声を上げ、ジョルジュは信じられない表情でレンに訊ねた。
「うふふ、実はメンフィル軍の中で今回の戦争―――メンフィル・エレボニア戦争を和解へと持って行く為にこの戦争に参戦している人がいるのよ。」
「何ですって!?」
「ほえええ〜!?というか戦争を和解へと持って行く為に何でその人は戦争に参戦してエレボニアと戦っているの??」
レンの答えを聞いたその場にいる全員が血相を変えている中驚きのあまりサラと共に声を上げたミリアムはレンに訊ねた。
「メンフィル帝国は高貴な血を気にするおバカな”血統主義”と違って”実力主義”。実力があって人柄も問題なく、かつ功績があれば、当然レン達―――メンフィル皇族直々に表彰されて、様々な”褒賞”―――それこそその人が望む内容を”どんな内容であろうと可能な限り”応えるわ。2年前に起こったプリネお姉様達―――メンフィル帝国の重要人物達も巻き込まれたロレントの事件解決の件でエステル達に感謝したメンフィル帝国から褒美の代わりに”それぞれの希望を叶えてもらった本人の一人である”オリビエお兄さんなら、レンの言っている事も真実である事もわかるでしょう?」
「2年前に起こったメンフィル帝国の重要人物達も巻き込まれたロレントでの事件……?」
「”ロレント”って確かリベール王国の地方の一つだよな……?」
「あの件か………その”褒美”は今回起こってしまったメンフィルとエレボニアの戦争を和解へと持っていく事も可能なのかい?」
レンの話にガイウスとマキアスが不思議そうな表情で首を傾げている中、心当たりがあるオリヴァルト皇子は静かな表情で呟いた後レンに問いかけた。
「勿論可能よ。―――最も”国の決定”を変える事になるのだから、並大抵の功績じゃ無理でしょうし、和解するにせよメンフィル側からの様々な要求―――例えばエレボニアの領地をメンフィルに差し出すとか、そう言った条件を強制的にエレボニアに呑ませる形になるけどね。」
「あの……そもそもその方は何故、今回の戦争を和解へと持って行こうと思われたのでしょう?メンフィル軍の中にいるという事はその方もメンフィル軍に所属している方ですよね……?」
「クスクス、それを言ってしまえばその人が誰なのかわかってしまうネタバレも同然で後で知った時の驚きが半減するから、答えられないわね♪」
「ネ、”ネタバレ”って………」
「そんな事の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ