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オズのアン王女
第七幕その八

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「起こるかも知れないことの一つで」
「そうですね」
「まあそうしたことが起こってもね」
「対することはですね」
「考えておきましょう」
「具体的にはね」
 ドロシーが言うには。
「今は何が起こりそうなのか出していって」
「それでよね」
「どんなことが起こっても気構えをしたうえで」
「対することが出来る様に」
「対策も決めておくのよ」
 そうしたお話だというのです。
「今はね」
「そうなるわね」
「ええ、だからね」
「とりあえずはなのね」
「ざっと起こりそうなことを挙げていきましょう」
 皆でというのです。
「そうしましょう」
「じゃあ皆でどんどん」
「晩御飯まで挙げていって」
 起こりそうなことをです。
「晩御飯を食べてお風呂に入ってからね」
「またなのね」
「そのそれぞれの起こりそうなことに対策をお話していく」
「そうしていくのね」
「まずはね」
「それじゃあ私も挙げていくわね」
「これだけいるから」
 ドロシーは場にいる皆も見回しました、確かに結構な数です。
「きっと色々と出るわ」
「絶対に」
「そう、それじゃあ」
「今から出していくのね」
「そうしましょう」
 こうしてでした、皆でです。
 それぞれ思いつく限りです、ウーガブーの国でこれから起こりそうなことを具体的に挙げていきました。そして晩御飯の時になるとです。
 皆でまた宮殿の食堂に行って食べます、その晩御飯はといいますと。
 林檎やパイナップルが入っている甘いサラダにです、南瓜のポタージュと野菜のフライにです。アイスバインとオリーブで炒めた鰯もあります。パンは黄色く焼けているウィンキーのものでデザートにはアップルパイもあります。
 その晩御飯を食べつつです、ジョージは言いました。
「このアイスバインは」 
「美味しいでしょ」
「この豚肉もですか」
「そう、ウーガブーの国の豚よ」
「そうなんですね」
「アイスバインは美味しいわね」
 アンは肉料理にも笑顔になっています。
「何かと」
「最初見てびっくりしました」
 恵梨香の言葉です。
「こんな大きなお肉をって思いまして」
「それでなのね」
「食べられるのかしらって」
「これが案外しつこくないのよね」
 皆の前には巨大な豚の足を茹でたものがあります、大きなお肉の塊ですが。
「じっくりと煮ていてね」
「柔らかくて」
「脂も抜けていてね」
 長い時間煮ているうちにです。
「味付けもあっさりとしているから」
「食べやすいんですね」
「そうよ」
 こう恵梨香にお話しました。
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