ラフレシアは夢現に、イチイの花を咲かしていく。
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「...増援隊が全滅したのは本当ですね?長官。」
通信機の画面の前には上官。本土の安全なコンクリートに囲まれ、現状を知らない糞野郎。
「あぁ、レアリー艦長。君の部隊の生存を祈っているよ。」
それだけではないはずだ。
「で、本題は?」
「フロンティア市を明け渡す。」
「フロンティア市を全て、でありますか?」
「そうだ。これは、裏での取引で決まったことだ。」
「では...我々の作戦は無意味だと?」
「直ちに撤退せよ、それが上層部の命令だ。」
「承知しました。」
「レアリー艦長?」
「あぁ、ミンミ。どうしたのかしら?」
「ローラ少尉が落ち着いたので...面会しますか?」
「いえ、大丈夫です。これから、CICに籠るので。」
「体調管理だけは万全にしてくださいよ、艦長に倒れられたらどうしようもないんですから。」
「頭痛薬をもらえるかしら?」
「どうぞ。」
視線をあちらこちらに回す。どっから来るんだ...精神を研ぎ澄める。感じろ...上?...来たッ。
{上からゲーが15機!}
報告する。
「(突然の奇襲も難なく予想するか...ニュータイプ、信じたくなるな。)」
{セシリア様!ここは私が引き受けます。シーブックを連れてラフレシアへ!}
{...分かりました、ザビーネ。行きなさい!}
{ハッ!行くぞアンナ!}
{了解。}
{セシリー行こう!}
{シーブックは、お二人の支援に!}
{なッ、何でだよ?一人でラフレシアに勝てるわけないだろう?}
{自分自身の事は自分でどうにかしますの。早く、お行きなさい!}
{こんな時に駄々をこねてる場合じゃないだろう?}
ブルーティアーズの左手を強引に引っ張る。
「...シーブックには...この不快感が何だか分かってないのです。まだ...あなたがニュータイプとしては未熟だから。この不快感は、悪意を感じ取った時の気持ち。シーブックは、これを知るべきではありませんわ...ニュータイプになるべき人ではないですの。」
{セシリー?何か言った?}
{い、いえ...何でもありませんわ!...いいのですか?私の母を殺すことになっても。}
{兎に角この戦いを終わらさなきゃいけないからな。うじうじしてる暇なんてないんだ。沖にラフレシアが出てきてる、行こう!}
{ぇ...えぇ!行きますわよ!}
{.........ァァァァァァァァ!!}
{どうした、マイケっ、うわぁぁァァァ?}
{.........}
{..
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