ガンダムW
1641話
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「その言葉……信じてもいいのかね?」
「信じられないならそれでもいいさ。別にウィナー家が俺を信じられないからって、利害がぶつからない限りはこっちもどうこうしようというつもりはないし」
そう告げると、それ以上は何も言わなかったのでそのまま最後の紅茶を飲んでから、席を立つ。
向こうも特にこっちを止めるような様子もなかった為、そのまま部屋を出てウィナー家の屋敷も出たのだが……
「さて、どうやって帰ればいいんだろうな」
いざとなれば影のゲートでの転移という手段もあるが、間違いなく見張りが付いているだろう現状でそんな真似をするのは馬鹿らしい。
だとすれば、歩いて帰るか? それもまた時間が掛かりすぎる。
車か何かを借りて……
「失礼します。ザイード様から宇宙港までお送りするように言われたのですが……」
そんな風に考えていると、近付いてきた男がそう告げる。
……まぁ、考えてみればザイードの手の者が半ば強引に俺をここまで連れてきたんだから、帰る時に送るくらいに事はするか。
だとすれば、向こうにとっても特に他意はないんだろう。
もし何か企んでいたとしても、それで墓穴を掘るのは向こうだし……何より、自分で車とかを探さなくてもいいのは助かる。
「分かった。なら、頼む。本来ならもうこのコロニーを出発していた時間だし、出来れば急いでくれれば助かる」
暗にお前達に呼ばれたせいでスケジュールが狂ったと告げれば、それを理解したのだろう。男は申し訳なさそうに深々と一礼し、口を開く。
「ザイード様から、今回の件に関しては後日改めて謝罪をしたいとの話を受けております」
……謝罪、ね。
まぁ、ガンダニュウム合金はあればあるだけいい。
資源の豊富なウィナー家のコロニーに貸しを作っておいて悪い事はないだろう。
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