ガンダムW
1641話
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」
「それは大変そうですな。しかし、その最中にも戦力を増すべく行動に出るのは、正直どうかと思いますが?」
戦力の増強。これが何について言ってるのかというのは、明白だ。
それこそコンピュータからガンダムのデータやら研究内容やらを盗み出した事もそうだし、ガンダニュウム合金を含めた資材の件もだろう。
だが、当然それを盗み出したのは俺ではない以上、そちらについて口を滑らせる事はない。
「H教授の能力があれば、シャドウミラーとしての戦力も大きくなると思ったんだがな」
そう言いはするものの、実際にはH教授を味方に引き入れても、他の科学者達に比べるとそんなに利益はないような気がする。
そもそもの話、H教授の専門分野はコックピットシステムだ。
ゼロシステムとして考えればそれなりに有効かもしれないが……ぶっちゃけ、そのゼロシステムは非常に使いにくい代物だ。
ドロシー辺りを連れてくれば最初から自由自在にゼロシステムを使いこなす事も出来るのかもしれないが、ドロシーがシャドウミラーに協力するかと言われれば、否と言わざるを得ないし。
デュオや五飛は、原作を見る限りではゼロシステムを使いこなすにも暫くの時間が必要となる。
俺はそもそもゼロシステムを使う必要がないし……ああ、綾子なら結構いけるか?
半サーヴァント能力があれば、ゼロシステムにもそう簡単には負けないだろう。
ともあれ、H教授の専門分野で一番有用なのがゼロシステムで……それ以外となると、何だ? 原作でカトルがサンドロックで自爆しようとした時、コックピットから脱出させた、あのシステムか?
それ以外の、一般的な研究という意味では、勿論使えるのだろうが。
ともあれ、H教授についての話が出るとザイードは表情を少しだけ歪める。
まさか、この程度で俺に自白させようとしていたとは思わないが、向こうに打てる手が殆どない以上、どうしようもないのだろう。
……ただ、こうなってしまうとカトルを味方に引き入れるのはちょっと難しいかもしれないな。
指揮官に向いているし、事務仕事とかも普通に出来、人当たりもいい。
そう考えれば、カトルってのは結構万能な存在なんだが。
それこそ、サリィ以上に。
もっとも、狂気を秘めている一面があるのは、原作でウイングゼロを使い暴走したのを見れば明らかだが。
ただ、この歴史ではバルジ消失に伴い、OZの宇宙での活動がかなり縮小している。
原作のように、ザイードを……ウィナー家を貶めて資源衛星の管理権を奪うような真似は出来ないだろうから、ああいう暴走は起きないと思う。
また、暴走するにしてもガンダニュウム合金を含めた資源はその全てをこっちで奪ってあるので、ウイングゼロを作ろうとしても原作より時間が掛かる筈だ。
「さて、紅
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