ガンダムW
1641話
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直後……には俺の姿は店の中にあったのだから。
この辺りは監視カメラの類だけではなく、店の人間も証言してくれるだろう。
色々と……そう、本当に色々と騒がしかったからな。
最終的には、店の中にいる他の客も巻き込んでの大宴会となったのだから。
……それが原因で、このコロニーから出発する時間が大幅に繰り上がり、こうしてウィナー家に呼ばれる事になってしまったのだが。
俺をここに呼び出したザイードも、当然俺を含めてシャドウミラーの面々にアリバイがあるというのは分かっているのだろう。
その辺りを暗に告げると、言葉に詰まる……かと思いきや、表情一つ変えないままに、話題を移す。
「そう言えば、シャドウミラーはMS輸送機は独自に保有していても、宇宙船は連合宇宙軍から借りているとお聞きします。だとすれば、それを動かしているのも、連合宇宙軍の軍人だとか?」
なるほど、そう来たか。
いや、だが考えてみればそれ程不思議な事じゃないのか?
そもそもの話、俺達にアリバイがあって動けなかった以上、俺達の味方でありながら完全にアリバイを把握出来ていない者達を怪しむのはおかしな話じゃない。
勿論、連合軍の軍人が全くコロニーの中に出掛けなかった訳ではない以上、市街地でのアリバイはある程度確認されるだろう。
だが、具体的にどれだけの人数がいたのか分からない以上、ザイードが疑いを持つのはおかしな話ではなかった。
「残念ながら、連合軍の軍人とはそんなに親しい訳じゃなくてな。シャドウミラーの連絡役として派遣されている2人なら、俺達と一緒に歓迎会に参加していたが」
そう告げると、ザイードはそれ以上何も言えなくなる。
当然だろう。元々昨日の侵入の件は、何も証拠の類は残していない。
それこそ、昨日俺がやってきた時の話から、状況証拠で怪しまれているにすぎないのだから。
ガンダニュウム合金を始めとして、盗まれた資材を探す名目で臨検でもしてくれれば、寧ろこっちが圧倒的に有利な立場になれる。
俺達が乗ってきた船を隅々まで探しても、ウィナー家から盗み出された資材は一切見つからないのだから。
だが、ザイードはそれを口に出す様子はない。
中々に慎重だな。……まぁ、俺のアリバイがしっかりとあるのを見て、分かる場所に堂々と盗んだ代物を置いておくとは考えてないのかもしれないが。
それとも、連合軍の船に臨検をしようとしても、それは許可されないとでも思ったか?
「なるほど。あくまでもシャドウミラーと連合軍は別組織だ、と?」
「そうだな。前にも言ったと思うが、シャドウミラーはあくまでも傭兵だ。そして今は連合軍に……具体的にはノベンタに雇われて、直轄の即応部隊として動いている。本来地球にいた俺達が、今こうして宇宙にいるのもそれが理由だし
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