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インフィニット・ストラトス~白き魔王達~
第一話 悪魔の降臨
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下させると、反転して東の宙へと飛んだ。








暫く飛行し、陸地を見付けて着地するとISを解除し、デジヴァイスを左手でキャッチする。
『歯応えねぇな、これだと怨敵の方が遊びがいが在るってもんだな』
ディアがデジヴァイスを通して会話してくる。俺は顔に近づけてディアに話し掛ける。
「だろうよ、お前の怨敵___《オメガ》の持ち主は強い。けど、今のお前なら勝てるんじゃないか?」
それを聞くと、ディアは舌打ちして言い返す。
『どうだろうな。お前が俺を上手く扱える、もとい遊べるようになれば話は別だがな』
「精進するよ。俺の目的とお前の目的は違うが、俺が遊びを提供し続ける事を条件にお前と契約する、それが約束だろ」
苦笑しながら言う。とは言え、目的の一つは達成した。俺が持っていたIS二機をアイツらから取り返した。残りは後で必ず取り返せばいい。その為にはまず力が必要だ。
「ディア、政府とは連絡ついたか」
『ハッキング出来ない物はないと自負してる俺だぞ?とっくに済ませてある。四月にはお前もIS学園に入学だ』
ディアの言葉に頷き、拳を握る。
「まずは力だ。そして技術。お前を、そしてこいつらを完全に扱うには今のままじゃだめだ。あの時の二の舞になる」
『別に良いけどな、暴走体。沢山遊べるしよぉ?』
ディアの言葉は本気だった。からこそ、俺は首を振る。
「確かにアレは強い。けどただ強いだけじゃ駄目だ。使えなきゃ意味ねぇんだよ」
『......ま、契約は契約だ。お前の意思は俺の意思だ。これから苦労することになるだろうしな』
「お互いの目的が終わればその場で契約終了。それも忘れるなよ」
会話をしながら、俺は近くの街を目指す。
もう俺は、後戻りは出来ない。後戻りなんかしない。後悔もしない。
俺は、この電子の悪魔と共に前に進む。
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