第一層ボス攻略
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ィアベルはんに伝えていなかったから、ディアベルはんは死んだんや!」
「そ、そうだ!ソイツ、さっきボスのスキルを知ってた!」
「ソイツ、βテスターだ!」
あるプレイヤーがキリトを指差しながら怒鳴り散らす。
「…っ。」
キリトは顔を伏せ、辛そうな表情を浮かばせていた。
――あぁ…あの顔…。
俺は何度も見てきた、あの顔は…。
毎日見ていた鏡に写る自分の顔にそっくりじゃないか。
気付けば俺は、キリトをかばうようにキリトの前に腕を伸ばす。
キリトは驚いた様子で俺の顔を見てきた。
まるで、「アキ何をしようと…?」と聞いてくるかなような顔。
「βテスター?」
俺はキバオウに話始めた。
――あぁ、俺はいつからこんなにも人の前に立てるようになったんだろ…。
俺はこの世界に来てからの自分の行動に驚きすぎて笑ってしまう。
「ふ、ふははは!」
「な、なんや!」
俺がいきなり笑いだした事に怒っているのだろう。
俺は笑いをやめて、睨み付けた。
「こんな子供がβテスターだと思うか?」
「!?」
この場にいた全員が俺の言葉に呆気に取られる。
キリトは驚きとはまた違う反応だったが。
「βテスターは1000人だ、確かにこんな見た感じ中学生の子供もいるかも知れないが俺は見たことがない。」
「お、お前もβテスターか…!」
「俺、聞いたことあるぞ…!アキって言うβテスターがいるって話…!」
――コイツ、はったりを言ったな。
俺はβテスターじゃない、正真正銘の初心者だ。
確かに動きが普通の奴とは違うが、それはリアルで剣術をしていた時があったからであってβテスターでは無いのだから。
だが、今の俺にとっては好都合。
「そうだ、俺はβテスターだ。しかも、そこら辺のβテスターとは違う。さっきのボスのスキルをコイツが知っていたのは俺が隣で呟いたからだ。」
「呟いただと…!?」
「あぁ、本当の事を大声なんかで言ったらそれこそ俺は「βテスターです」って言ってるようなものだろ?それに、攻略会議の時に言いづらい雰囲気を作った奴が悪いんじゃないのか?」
「お前!」
金髪の男が俺の胸ぐらを掴んだ。
「それと、俺は情報屋よりも知ってるぜ?何十層も上にβテスト時に行ったからな。」
「ふざけんな、それじゃあチートじゃねぇか!」
「チートのβテスターで、"ビーター"だ!」
俺は慣れない手付きをバレないようにウィンドウを操作し、先程の戦いで手に入れたLA(ラストアタック)を身につける。
"ミッドナイト・コート"
真っ黒でビーターと呼ばれた俺にぴったりの装備だ。
「そうだ、
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