第一層ボス攻略
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先程のソードスキルによる硬直で下がるにも下がれない。
そのとき、アスナとキリトがボスの大剣で吹き飛ばされ俺に標的を向ける。
「ちっ…!」
――まだなのか…動け、動いてくれ…!
俺は剣を握る左手の力を入れ、無理矢理でも動かそうとするが短いはずの硬直時間が長く感じる。
「アキ(君)ー!」
俺は目の前に迫る大剣に何もできずに立つことしか出来ない。
――俺、死ぬのか…?
まだ何も変われてないじゃないか…。
まだ、まだ死ぬわけにはいかない…!
俺は抗う事が出来ず、死の恐怖で目をつぶった。
だがいっこうに大剣は来ない。
変わりに聞こえてきたのは攻略会議の時に場を納めた人物の声、エギルというプレイヤーの声だった。
「おらー!」
「貴方は!?」
「すまないな、回復に時間がかかった。ここからは俺たち盾装備がアンタらを支える。」
「ありがとう。」
俺はエギルに感謝してから後ろに下がって、ポーションを飲みHPを回復する。
そして、HPが回復したのを確認してから剣を握る力を強めて前で戦ってるパーティメンバーのもとに走った。
「ごめん、遅くなった!」
「よし、やり方はコボルドと同じだ!行くぞアキ、アスナ!」
キリトの指示に頷き、ボスに向かう。
「やぁぁぁぁぁ!」
「うぉぉぉぉぉ!」
アスナが鋭く正確な初段ソードスキル≪リニアー≫を足下に撃ち、キリトとスイッチし初段ソードスキル≪スラント≫を逆の足に撃ち込む。
そして、俺はキリトとスイッチしボスの縦に降り下ろす攻撃を避け、ふらついたボスの横腹に初段ソードスキル≪ヴァーパルストライク≫を撃つ。
「はぁぁぁぁぁ!」
ボスのHPは、アスナとキリト、俺のソードスキルによって黄色から赤へ変わり残っていたHPが吹き飛んだボスはポリゴンへと姿を変えた。
目の前には『Congratulations!』の文字が浮かび上がった。
そして、俺の目の前には『LastAttack!』と書かれたウィンドウが現れた。
「た、倒したー!」
「よっしゃー!」
その瞬間、張り詰めていた攻略メンバーはハイタッチや抱き合ったりなど歓声の声がボス部屋に響き渡る。
「なんでや…!」
だが、その雰囲気は一人の男によって一気に変わった。
その声がした方向、キバオウが顔を伏せて怒鳴り散らした。
この場にいた俺を含めた全員は何が起きているのかが分からなかった。
「なんで、皆殺しにしたんや…!」
「皆殺し?」
キリトはキバオウの発言に疑問を感じたようで、聞き返した。
「そうや!アンタはボスのスキルを知ってたやないか!それをデ
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