第一層ボス攻略
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あれから俺達は宿屋に移動して、アスナが借りた部屋に集まって俺とアスナが初めて会った日、デスゲームが始まった日の話をしていた。
「そうだったのか…。」
「あぁ、だから俺とアスナはこっちに来た日に会って今日久し振りに再会したんだ。」
「あのときは本当に助かったよ。」
アスナは、つい1ヶ月前の事を懐かしむように思い出していた。
「大げさだって…。」
俺は苦笑しながら、アスナとキリトに向かい合うように椅子に座った。
俺に向かい合うに右側にアスナ、左側にキリトが椅子に座っている。
「大げさなんかじゃないよ、本当の事だもん。」
「でも、確かにアキは凄いな。」
俺はキリトの言葉に疑問を感じた。
「何も凄くないけど。」
「いやいや、デスゲームが始まったあの日に自分以外の他人にそんな優しく出来ない。」
アスナもコクコクと頷いた。
「…優しくなんか無いさ。」
俺はボソッと呟いてから右手を振ってウィンドウを開いた。
「さて、明日の攻略について話を始めようか。」
キリトは「あぁ、そうだな。」と言ってから、右手を振ってウィンドウを開いて、アスナはそのまま俺とキリトの話を聞いていた。
気付けば21時を過ぎている。
俺達はお互いの部屋に行くため解散した。
「キリト君、スイッチ!」
「あぁ!」
――二人とも強すぎじゃないか…?
あまりにも二人の強さに俺は圧倒されていた。
――俺、必要ないような…。
そう考えていた時、キリトが俺の名前を呼ぶ。
「アキ、スイッチ!」
「!?、あぁ!」
俺は一瞬驚いたがすぐに戦闘に頭を切り替えた。
青色のイノシシは、俺の左手で握っている"アニールブレード"から繰り出させる初段ソードスキル≪スラント≫でダメージを食らいHPが0となって、ポリゴンへと変わった。
「ふぅ…。」
「アキ、大丈夫か?」
「大丈夫、少し考え事をしてただけだ。」
「戦闘中は集中しないと危ないよ?」
「あぁ、すまない。」
そうして俺達は3人でスイッチで交代しながらボス部屋へと進んだ。
目の前には大きな扉。
「ここがボス部屋…。」
真っ黒な鉄で出来ている大きな扉は閉まっており、見る限りこの先には悪魔がいることが分かる。
アスナの呟きは静寂なダンジョンに消えていく。
ボスに挑むための最終準備を済ませ、ディアベルが攻略メンバーに一言。
「絶対に勝とうぜ!」
「「おおー!」」
ディアベルの一言に反応する攻略メンバー。
俺達はお互いの目を見て1つ頷いてから、開いた扉の中に入った。
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