リフレッシュ
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ら、ボクとしても誘った甲斐があるってものだよ!」
「レヴィも髪と水着の水色が映えてるし、アギトは赤い情熱を貫く黒いラインがアクセントを引き出しているね」
「アタシらの水着の感想まで言ってくれるとは、同行する男の役目はしっかり果たしてくれたな」
「そもそもお兄さんもジャンゴさんも、相手を褒める時は照れてごまかしたりしないで思ったことをダイレクトに言うからね〜」
「普通の男なら女を褒める場面でも『似合ってる』ぐらいしか言わない、というか照れて言えないものを、こいつらときたら躊躇なく無意識で褒め殺しに来るからなぁ……」
軽くため息をつくアギトと、彼女の普段の気苦労を察して苦笑するレヴィ。さっきの言葉が脳内で反芻して身悶えているサクラと、特にな〜んにも気にしていないジャンゴの姿は、どこか滑稽でもあり、壁を叩きたくなる光景だった。
「それにしても、ここのレンタル水着って中々良いセンスしてるよね」
「ああ、おかげでアタシとサクラは、好みじゃない地味ぃ〜な水着を着る羽目にならずに済んだな」
「いっそボクも借りちゃって良かったかもね。ま、その辺は気分かな」
「ところで、スパってどんなことをすればいいの?」
「いやジャンゴ、遊びに来てるんだから、義務感とかで何かしなきゃいけない訳じゃないぞ」
「?」
「そんなことどうでもいいから、とにかく遊ぼう! そぉ〜れ〜!!」
「え!? わわっ!!」
「ふぇ!? うにゃぁ〜!?」
「イヤッホー!!」
質問をぶった切ったレヴィは有無を言わさずジャンゴとサクラの手を引っ張って、勢いのままにスパのプールに飛び込んだ。
「ぷはぁ! れ、レヴィ、いきなり何を……」
慌てて水面に顔を出したジャンゴに、レヴィはにこりと笑いながら言った。
「遊び方がわからないなら、ボク達が教えるよ。ジャンゴさんは単に普通の人の楽しみを知らないだけ、やったことが無いだけなんだから。まぁこういうことはね、後から思い返した所で何の変哲もないことなんだけど、かけがえのない思い出になるんだよ」
「レヴィ……」
「さぁてと、しんみりタイムはこんな風にポイっと放り投げちゃおう。うりゃぁああ!!!」
ドボォーンッ!!
「水かけのはずがデカい波になった!? っていうか―――」
「にゃぁあああああ!!!????」
「サクラがまるで洗濯機の服みたいに巻き込まれてるよ! さ、サクラ〜!」
レヴィがマテリアルとしての力を手加減せずに使った煽りを受けて、悲鳴を上げながらサクラは流されていった。それを慌てて追いかけていったジャンゴは、目をぐるぐる回して声にならない声を漏らす彼女を回収する。腹を抱えて笑うレヴィにアギトは軽い
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