リフレッシュ
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白そうだね、今度行ってみたいや」
「ミーミルの方で好まれるフェンサリル料理が、辛いものやガッツリ系なのは実はこういった理由も関係しているぞ。ニブルヘイムでも寒さで凍えそうにならなかったのは、リスベスの弁当を食ってたおかげってわけでもあるんだ」
「「へぇ〜」」
「ま、これを調べたのは姉御なんだけどな」
アギトの口から出るフェンサリルの食事や娯楽文化の知識に、ジャンゴとサクラは関心を示す。遊びの歴史もなかなか面白いと思いながら、「早く遊ぼうよ〜」と急かすレヴィに手を引っ張られて、受付についた彼らは係員にチケットを提示した。
「はい、アウターヘブン社御一行様ですね。ようこそ、ちゃぷちゃぷスパワールドへ。砂漠のオアシスをどうぞ心ゆくまでご堪能下さい。なお、水着をお持ちでない場合はレンタルも出来ますが、どうしますか?」
「ボクは自分のを持ってきてるから、3人分お願いしま〜す!」
「かしこまりました」
係員がチケットの半分を千切り、ジャンゴ達はスパに入場する。男女更衣室の前でサクラ達と一旦分かれたジャンゴは、レンタルコーナーからグレーのトランクスタイプの水着を選び、それに着替えてロッカーに服をしまい、会場に出た。
「僕が一番乗りかな」
「うむ、それにしてもジャンゴのそういうラフな格好は私も新鮮に感じるな」
「世紀末世界にはここみたいに泳いで遊べる場所が無かったからね、おてんこさま」
「そうだな。今まで遊べなかった分、思う存分堪能するといい。お前に必要なのは、こういう当たり前の遊びで人生を楽しむことなのだから」
まるで息子を見る保護者のような目をするおてんこさまに、ジャンゴは照れ臭い気持ちを抱き、長い鼻を軽くつついた。
「おっまたせ〜!」
「ごめんね、水着を選ぶのに悩んじゃって」
「女の水着選びは時間がかかるしな。今度、自前のを買っておくか」
女性陣が到着したことで、ジャンゴはそちらに視線を向けた。レヴィは青と水色のストライプ模様のセパレート、サクラは白地に桃色の水玉模様のパレオ付きビキニ、アギトは赤地に黒いラインが入ったワンピースと、各々の魅力をこれでもかと引き出していた。
「えっと……お、お兄ちゃん、どう……かな?」
「うん、健康的で日差しが良い塩梅に身体のラインを綺麗に見せていて、まるで海岸に舞い降りた天使みたいによく似合ってるよ、サクラ」
「ま、待って!? 感想が想像してたのより饒舌で長くないかな!? う、う〜……! 嬉しいけど恥ずかし過ぎて頭が爆発しそう!」
「こんな場面でもアタシらの常識をぶっちぎるんだな、世紀末世界出身者ってのは。言葉一つでサクラのハートをぶち抜きやがった……」
「ニヤニヤ……いいねいいねぇ! 楽しんでくれたのな
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