暁 〜小説投稿サイト〜
リリなのinボクらの太陽サーガ
リフレッシュ
[7/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「うん、そうだね。お誘いに乗らせてもらおうかな」

「オッケー♪ じゃあ下で待ってるから、準備してきてね」

「あ、そういえば誰が一緒に来るの?」

「えっとね、王様とユーリも来るよ。今やってる会議や開発を終わらせてからと言ってたから、到着は夜になるみたい。あと、ミッドにいるボクの仲間も紹介ついでに来させたかったんだけど、そっちは残念ながら都合がつかなかったんだ。だからメンバーはそれだけ」

「わかった。じゃあ少しだけ待ってて」

手を振ってレヴィがマンションの下に降りていき、ジャンゴ達はすぐに温泉旅行の旅支度をする。と言っても元々すぐにでも旅を始める準備は出来ていたため、ものの数分で準備は終わった。そして荷物を持って部屋を出る際、ジャンゴは彼女に言う。

「考えてみれば、遊びに行くための旅はどっちも初めてだね、“サクラ”」

「今までお互いにそんな余裕は無かったもんね。“高町なのは”としての記憶ならあるけど、私自身が旅行に行くのは確かにこれが初めてだし、ゆっくり楽しもうよ、“お兄ちゃん”」

クローン・なのは改め“サクラ”……彼女はオリジナルとは違う生き方を選んだが故に高町家には入らず、ジャンゴの義妹として生きることを決めた。士郎や恭也はそれが彼女の幸せに繋がるならばと、若干の寂しさをにじませはしたものの快く受け入れていた。

二人の仲睦まじい姿に、アギトは空を見上げてほろりと呟いた。

「姉御がこれを見てたらなんて言うかな……。まるで昔の自分を見ているようだ〜なんて言うかもしれねぇな」

サバタがマキナを救って導いたように、ジャンゴもサクラを救い、これから先も導くのだろう。これもまた一つの、文化的遺伝子の継承だった。




「イヤッフー! とうちゃ〜くっ♪」

ちゃぷちゃぷスパワールド。ウルズ首都ブレイダブリクから南の岸辺に建てられた施設で、温泉やプールだけでなく海にも行ける上、ゲームセンターや映画館などの様々な娯楽もあり、ホテルから見える景色は自然の雄大さに圧倒される、さながら水のテーマパークとでも言うべき場所となっていた。

ウルズの送迎用サンドバギーに乗せてもらってやって来たジャンゴ達は、早速レヴィが元気よく飛び出していき、キラキラした楽し気な雰囲気に胸を躍らせた。あちこちから旅行客の声が聞こえる中、アギトがあることに気付く。

「ミーミルの人間も来るようになったんだな、ここ。長い戦争が終わったことで、やっと両国間で交流できるようになったわけか」

「ミーミルの方にはどんな娯楽があるの?」

「ウルズの娯楽をこういった夏っぽいものだと例えるなら、ミーミルの娯楽は冬っぽいものが多いな。雪山のゲレンデでスキーやスノボ、スケートとか……大体そんな感じだ」

「それはそれで面
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ