リフレッシュ
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言えるな」
「えぇ〜!? な、なんか急に皆が近い存在に感じるようになったよ!」
「ま、姉妹関係なら貴様は末っ子が妥当だな」
「ということは私がお姉ちゃんになるんですね! 今まで私が末っ子の立場だったから、新鮮な気分ですぅ!」
「ゆ、ユーリ!?」
「呼び捨てじゃなくて、お姉ちゃん、と呼んでください!」
「待って待って!? いきなり過ぎて何が何だか……っていうか今まで通りに名前で呼んじゃダメなの!?」
「ワガママはメッ、ですよ?」
「え、これワガママになるの? あ〜も〜、わかったってばぁ!」
「(ワクワク……!)」
「ゆ、ユーリ……お姉ちゃん……」
「(ぱぁ〜♪)……ィィ!」
まるで花が咲いたような笑みを浮かべるユーリにディアーチェが悶え、サクラはかぁーっと顔中が真っ赤になっていた。
「も、もう一回! もう一回お願いします!」
「ユーリ、お姉ちゃん……」
「もう一回!」
「ユーリお姉ちゃん!」
「もう一回!!」
「ユーリお姉ちゃん……ってくどいよ! もういいよね!?」
「じゃ、じゃああと一回だけお願いします!」
「……。……ユーリお姉ちゃん、妹の私のお願い、聞いてくれる?」
「……!! お姉ちゃんにまっかせなさ〜い!」
「(チョロい)」
「サクラ〜悪どい顔になってるよ〜」
ニヤリとした所をジャンゴに突っ込まれ、サクラは無言で顔を背けた。隣でディアーチェが乗せられやすいユーリの心配をするが、当の本人はお姉ちゃん呼ばわりにご満悦だった。エアホッケーを終えて戻ってきたレヴィとアギトがユーリ達の様子を興味津々に尋ねて、事情を知った彼女達は心から大笑いした。
ちょうど夕食の時間になったため、ゲームセンターを満喫したジャンゴ達は部屋に戻った。そして和室の中央にあるテーブルに、巨大な船盛りにされた魚の刺身などの贅沢な料理が並んでおり、誰もが空腹を刺激された。だが……、
「(なぜだろう……寒気がする。少し涼み過ぎたのか……? いや……何か小さな音が聞こえる? これは……)」
―――Pi……Pi……Pi……。
「ッ!!!! 皆伏せろぉ!!!!!!」
ジャンゴが叫んだ次の瞬間、部屋が爆炎に包まれた……。
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