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リリなのinボクらの太陽サーガ
リフレッシュ
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が後先考えなくなれば、我が社に関わる人物を人質にしたり、施設を襲撃してくる可能性が高くなる。ミッドの孤児院なんてそれこそ格好のターゲットになりかねんし……念のため護衛を決めておくべきだろう。しかも最近、クロロホルルンが各世界で突発的に発生するようになってきたから、ゼータソルの大量生産を急がねばならん……あぁ、やる事があり過ぎて落ち着けない」

ディアーチェの愚痴に聞き逃せない単語があり、ジャンゴは眉をひそめた。闇の精霊クロロホルルンは憑りついた対象をアンデッド化させる性質があり、一般人を大勢吸血変異させる点ではグールよりはるかに厄介だった。それこそ、クロロホルルンの大群が村や町を通り過ぎるだけでアンデッドしかいなくなるほどだ。暗黒物質に耐性のあるジャンゴ達にとっては太陽ショット一発などのちょっとした攻撃で倒せる取るに足らない敵だが、耐性の無い一般人にとっては触れるだけでアウトなこの上ない脅威だった。

「せっかく休みに来てるのに、ま〜だ仕事脳のままなの、王様?」

「ディアーチェ、温泉に入って気分転換しに行きましょう?」

「う、そうだな……いい加減リラックスせねば、我でもオーバーヒートを起こしかねん……」

よっこらせと立ち上がったディアーチェはレヴィ、ユーリを伴って温泉に向かった。まるで連日徹夜仕事で疲れ切った家長を見てるようだ、とはアギトの弁である。

「じゃあ私達も温泉に行こっか」

「ああ、時間もちょうどいいしな」

という訳でサクラとアギトも向かうことにし、ジャンゴも一人待つってのも皆に気遣わせてしまうと思い、ホテルの温泉へ向かった。


うぉ〜は〜♪
ピッピッピッピッピピピピピピピピ……ピピピピッピッピッピ。


温泉をすっ飛ばした理由は単純、ジャンゴ達はマナーをわきまえているので騒ぐことも何もしなかった。さらに温泉の構造は清涼感のあるものだったが、それ故に男湯女湯は全く別の空間にあったため、覗きイベント的なことは起こりようが無かったのだ。……そもそも周りは砂漠なのだから、露天風呂なんか作ったら砂だらけになって浸かるどころではない。なお、代わりに砂風呂はあった。

温泉から上がった後、ホテルの入り口付近で涼んでいたジャンゴの所に浴衣姿の女性陣も合流し、夕食まで遊びながら時間を潰そうとのことでホテルの傍にあるゲームセンターへと向かった。レヴィとアギトはエアホッケーで勝負し、サクラとユーリはUFOキャッチャーに挑み、ディアーチェとジャンゴはスロットマシンの椅子に座って彼女達を見守りながら休憩していた。

「そういえば今まで尋ねる機会が無かったが、世紀末世界でシャロンはどんな暮らしをしておるのだ?」

「どんなって……まぁ、普通なんじゃないかな。ホームの炊事洗濯料理に、衣服の裁縫に、図書館でス
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