リフレッシュ
[2/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
のはの生存などが公になったことの混乱、その修正や鎮圧で起こる各部署との連携の不備による摩擦、管理局の上位意思決定機関である最高評議会の蒸発、この戦争の賠償金の用意……こういった問題が山積みで手一杯だったのだ。ひとまずアーネストやカイ達118部隊も現場の人間なりの方法で彼らを支えているため、何とかなってはいるものの……綱渡り状態はまだまだ続きそうだった。
聖王教会は両方の派閥のトップが消えてかなりゴタゴタしており、ぶっちゃけ無政府状態と言っても過言ではなかった。一時はカルト教団並みに荒れていたのだが、多少の怪我や蟲へのトラウマは残っていても今回の件で結果的に立場が繰り上がったカリム達の必死のイメージ回復とレヴィのお節介によって、辛うじて教会として立て直すことはできた。尤も、アレを立て直したと言って良いのかは誰もが疑問に思ってしまう状況なのだが、レヴィが「前よりは緩くなって面白くなった」と言っているため、そこはかとない不安があるが、以前のような真似をすることは無いだろうとディアーチェは判断した。とはいえ、信じていた者に裏切られたショックから教会を抜けた者もそれなりにおり、カエサリオンやディアーチェの想像通りに規模が縮小したのは事実であった。
はやて達は重傷を負ったため、ニブルヘイムから帰る際にそのまま本局へ運ばれて治療した。だが、シグナムの右腕は夜天の書経由の魔力供給を行って腕そのものは回復したものの、神経系までは完全に治療できなかったため、戦う力までは残念ながら取り戻せなかった。また、カエサリオンの策である過去の闇の書事件の映像流出による影響は、ディアーチェの指示を受けたシオンが真実と虚構を交えた説明による印象操作で対処していた。とはいえ今のミッドでは安全上の不安はあり、さらに骨折の完治まで時間を置く必要があるため、現在はやて達は皆地球の八神家で療養している。
アリシアも意識を回復した後、真実を知って悲しみに暮れていたが、フェイトとアルフが献身的に慰めたおかげで何とか空元気は出せるようになった。しかしプレシアの死やビーティーの存在から受けた心の傷は深く、まだ精神的に不安定なので、はやて達に頼んで八神家で一緒に暮らしている。なにせミッドのテスタロッサ宅ではスカルフェイスの襲撃を受けたこともあり、トラウマを呼び覚ます可能性もあって安心できないからだ。
アリサやすずか達地球組は、以前再会したのがクローン・なのはだったことをジャンゴから聞き、驚きはしたものの結構簡単に受け入れていた。オリジナル・なのはの過労を止められなかった責任を感じていたこともあるが、マキナが命を呈して助けた以上、文句言ったらサバタに顔向けできないと言って彼女の死を悲しみ、泣きながらも笑って許していた。この時の会話をきっかけに、クローン・な
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ