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リリなのinボクらの太陽サーガ
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新暦67年11月11日、10時30分

フェンサリル、ウルズのホーム。

「うにゃ〜、朝から何の気兼ねもなくゴロゴロできるっていいね〜♪」

「やっと諸々の問題が片付いたからね。とはいえ問題が全部無くなったわけじゃないから、休むのは良いけど何もしないってのはダメだよ?」

「わかってるよ〜。でも今ぐらいはのんびりしてても罰は当たらないって」

「戦争が終わったことでウルズの人達はむしろにぎやかになってるけど……ま、それもそうだね」

家事を終えたジャンゴがリビングに腰を下ろすと、何を思ったのか彼女はゴロゴロ回転して、ジャンゴの膝に頭を乗せた。

「うん?」

「えへへ……」

「???」

猫のようにじゃれついてくる彼女に、ジャンゴは「まあいいか」とされるがままにした。そうやって何もない平和で穏やかな時間が、この部屋では流れていた。

ニブルヘイムの決戦後、ジャンゴは戦闘の疲れもそのままにポー子爵をパイルドライバーで浄化した。その際にニブルヘイムの戦闘の報告をしたことで、はやて達の骨折含む負傷から健闘ぶりを一応認めたフェンサリルは、捕虜にしていた局員達を一人10万GMP相当の釈放金をもらってから解放した。
とりあえず管理局、主に本局は資金がスッカラカンになったが全局員がフェンサリルから帰ることができた。また、ノアトゥンに建てられた管理局支部はミーミル兵士達の手で爆破倒壊された。元々官邸があった場所にこれ見よがしと建てられていたから、ミーミル市民からしてみれば相当なフラストレーションがあったらしい。むしろこれまでテロが起こらなかっただけ奇跡的かつ良心的だった。

その後、ウルズの議会と協力してロック皇子はフェンサリルをまとめていったのだが、うやむやになっていた停戦協定はしばし保留となった。今回の事件でフェンサリルの市民は管理世界に否定的な印象が色濃くなったのと、エネルギー不足が解決できなかった管理世界が色々と不穏になってきた影響で、動向を警戒しながら様子を見ることにしたのだ。ただ、代わりにアウターヘブン社との繋がりは非常に強くなり、そこから貿易ラインを通じて他の管理外世界と外交するようになったため、世界恐慌寸前の管理世界とは打って変わって経済が盛んになってきていた。

話を戻して、クロノやグレアムといった者達が本局の組織改革を行いながら、早急に制度の見直しや立て直しを進めているのだが……リーゼ姉妹曰く、クロノはままならぬ現状に胃薬が手放せず、グレアムはマキナの死で精神的ショックも癒えぬまま作業に没頭しているせいか、最近前髪が一気に後退してきている。ぶっちゃけ磯〇波平になりかけだとリーゼ姉妹が主の毛根(ハゲ)への危機感を抱いていた。なにせ組織の重役やトップが一気に消失し、彼らに隠されていた真実―――例えばな
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