暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1640話
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監視カメラを一気に破壊する。
 そのまま吸収しても良かったんだが、もしそんな真似をすれば、監視カメラの残骸はどこにいったのかと、ウィナー家の方で疑問に思うのは確実だ。
 それで俺まで辿り着けるとは思わないが、それでも危険性は少しでも低い方がいいのは事実だ。
 さて、そうなるとここからは時間との勝負だな。
 当然コンピュータには何らかのプロテクトの類が掛かっていてもおかしくないから、ハッキングツールでデータを抜き出すにも相応の時間が掛かる。
 ……いっそ、コンピュータ諸共盗んでいった方が手っ取り早いのか?
 いや、その辺りはケースバイケースか。
 ともあれ……

「作戦開始、と」

 その言葉と共に、この施設に幾つもあった監視カメラが全て切断され、床に落ちる。
 同時に空間倉庫の中からこの施設に繋がる扉の前に適当な荷物を置き、扉が開いても入ってこられないようにする。
 ここまでやって、ようやくこっちにも余裕が出来た。
 そしてコンピュータにハッキングツールの入ったPDAを接続したところで、この部屋にも非常警報がなる。
 ……やっぱりウィナー家は優しいんだよな。
 もしこの施設に入った俺を捕まえたいのなら、それこそこの施設に非常警報を鳴らさず、外で人数を集めてからこの施設に突入すればいい。
 だが、こうして直接この施設にも非常警報を鳴らしたという事は、こっちに自分達が気が付いたというのを教えようという意図があるからだ。
 勿論このままこの施設で戦闘になって、周囲の被害を大きくしたくないという思いはあるのかもしれないが、その辺りに関しては正直どうだろうな。
 ともあれ、ハッキングツールが動いている間は俺がやるべき事は何もない。
 後は……この施設の扉を、最初に封じた場所以外の場所も入れないようにしておくか。
 この施設の構造については、スライムを使って監視カメラを探した時に大体理解している。
 当然扉のある場所も理解している訳で……
 隠し扉の類があっても、スライムがあれば見つけるのは容易い。
 ……もっとも、ここには隠し扉の類はなかったが。
 だが、それ以上に厄介な場所もある。
 それが、完成したMSを運び出す場所。
 さすがにMS級の存在が出入りするような場所を封鎖するのは出来ない。
 いや、やろうと思えば可能だが、そんな真似をすると目立つ。
 ……今の時点でかなり目立ってはいるんだが。
 ともあれ、そっちから来られると少し厄介ではあるが……まぁ、その辺は運だな。
 実際にそっちからやって来たら、気配遮断を使えば問題ないし。
 そうして幾つかの扉を封鎖した後で俺がやって来たのは、資材保管庫。
 MS搬入路に比べれば小さいが、ここもそれなりの大きさだ。
 まぁ、ここはMS搬入路を通ってしかやって
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