ガンダムW
1639話
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ゃん」
デュオが照れたように……いや、何かを誤魔化すように笑いながら、そう告げてくる。
そんなデュオの横では、前髪が特徴的なショートカットの女が、緊張した様子でこっちに視線を向けていた。
「ヒルデ・シュバイカーだったか。何でOZに追われるような真似をしたんだ?」
そもそも、一応このコロニーは連合軍の管轄下にある筈なんだが……何だってOZの兵士がいたのやら。
ヒルデ・シュバイカー。
原作ではOZに所属していた人物で、何だかんだとデュオとくっついた女。
曰く、呆れる程に一途な女。
この歴史では原作と比べると大きく違っている為、OZに所属はしていなかったらしい。
いや、それはいいんだが……何だかんだとデュオと遭遇してる辺り、この2人は運命の赤い糸で結ばれてるんじゃないだろうか。
「その、OZの兵士が資材を盗み出そうとしている話を偶然聞いてしまって……それで」
「追われていた、と」
コクリ、と俺の言葉に頷く。
まぁ、原作でもそうだったが、ウィナー家の力が強いこのコロニーは、資源という面では恵まれている。
その為、OZにとっては資源を調達するには丁度いい場所なのは間違いない。
それに巻き込まれる辺り、ヒルデの運のなさが見て取れるが。
いや、その辺りの事情はやっぱりパートナーのデュオと同じく貧乏くじを引いているのか?
ともあれ、まさかここでヒルデがデュオと接触するとは思わなかった。
勿論デュオがいる以上、いつかどこかでヒルデと接触させようとは思っていたが……原作でデュオがヒルデと初めて会ったのは、このL4宙域のコロニーじゃなかったと思うんだがな。
「ヒルデだったな。お前はこのL4コロニーの出身か?」
「いいえ。違うわ。連合軍によってコロニー間の行き来が出来るようになったから、ちょっと旅行をしてたの」
「……なるほど」
そう聞けば、納得出来ない訳でもない。
元々ヒルデは1つの事に集中すれば他の事が疎かになったりする。
その辺りは原作でもそれなりに描写されていたし、OZを妄信的に信じてしまっていたところを見ても明らかだろう。
まぁ、こうしてこっちに合流してしまった以上、その辺りをああだこうだ言っても始まらない。
俺が戻ってくるまで、デュオは散々凛にからかわれたみたいだしな。
問題は、だ。
「で、デュオはヒルデをどうしたいんだ?」
「え? どうするって……取りあえずこのコロニーを脱出させてから、他のコロニーに下ろせばいいんじゃないかと、そう思ってたんだけど。駄目なのか?」
「駄目って訳でもないが……OZがヒルデの顔を知っている以上、他のコロニーにいても完全に安心は出来ないと思うけどな。……顔は見られたんだよな?」
「え? あ、うん。デュオと一
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