暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1639話
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「ウィナー家は争いを放棄している。そのウィナー家から、アクセル代表が欲しているようなMSの設計図が流れたとなれば、ウィナー家として纏め上げている他のコロニー市民に顔向けが出来ない」
「……それは、カトルの件よりも大事なのか?」
「どちらが大事なのだという話ではない。その、どちらもが大事なのだ。アクセル代表、君も1つの組織を率いているのであれば、その辺りは分かって貰えると思うが」

 ザイードの言葉は、正直なところ分からないではない。
 だが、だからといって俺が宇宙に上がった理由の中でもかなり大きなものを、そう簡単に諦める訳にもいかない。
 ……さて、どうしたものか。
 こうして俺の要請を却下されてしまったが、だからといって今回の件で俺がカトルの情報を周囲に流す訳でない。
 ザイードには脅しとしてそう臭わせたが、実際にそんな真似は出来ない。
 いや、やってやれない事もないだろうが、そんな真似をすれば自分から納得してシャドウミラーに所属している五飛はともかく、カトルと知り合ってしまっているデュオはほぼ間違いなくシャドウミラーを抜けるだろう。
 もしくはコロニーの事を思って抜けなくても、間違いなくこっちに対する信用や信頼は低下し、友好的な態度にはならないだろう。
 勿論デスサイズと戦って負けるとは思わないが、シャドウミラーの売りの1つがガンダムを有しているという事だ。
 もしデスサイズが抜けてもシェンロンガンダムがあるが、それでも抜けないのであれば抜けない方がいい。

「申し訳ないが、私が君達に協力出来る事はないようだ。この後も色々とやるべき事があって忙しくてね。この辺で失礼させて貰うよ」

 ザイードが実際には俺が口にしたようにカトルの件について情報を流す事が出来ないと知っていてこうした態度を取っているのかどうかは分からない。
 普通に考えれば、カトルの件が広まったらこのコロニーの立場は間違いなく悪くなる。
 にも関わらず、こんな態度を取るとは……悩むな。
 ただまぁ、これ以上ここで無理にザイードを押しても意味がないというのは事実だ。
 だとすると、こっちも次の手を考える必要がある、か。

「分かった。では、今日はこの辺りで失礼するとしよう。もし気が変わったら連絡してくれ。……後悔しないといいけどな」
「人生、後悔しない事などありませんよ」

 それが俺とザイードの別れの言葉だった。





「……で、俺がウィナー家の当主と交渉している間、お前達が休憩していたのは分かってるんだが、だからって女を連れ込むのはどうなんだ?」

 船に戻り……そこに見覚えがなく、それでいて原作知識で見覚えのある人物の姿を見て、溜息を吐く。

「あ、あはは。……いや、だってよ。OZに襲われてたんだから仕方ねえじ
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