暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン68 覇王達の戦い(後)
[3/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、KYOUTOUウォーターフロントを発動。さらに永続魔法、補給部隊も発動。そしてグレイドル・アリゲーターを召喚」

 グレイドル・アリゲーター 攻500

 先ほどと同じような銀の水たまりが、今度は緑色のワニを模して起き上がる。ここでアリゲーターを使うのも少々勿体ないが、勝負をつけるのに出し惜しみはしていられない。もしあのカードがモンスターの破壊をトリガーに発動するタイプなら厄介だ、先にあちらから破壊しておこう。

「これで準備は整った!グレイドル・インパクト第2の効果、グレイ・レクイエムを発動!僕のグレイドル・アリゲーターと、その伏せカードを破壊する!」

 UFOの残骸から放たれた2筋の謎光線が、僕の指定した2枚のカードめがけてまっすぐ飛んでゆく。まず伏せカードを破壊し、その後モンスターを引きはがして直接攻撃。これが今の僕にできる、最大限の攻撃かつ最良の一手だ。だが怪光線が届く前に、伏せカードの方が表になる。

「トラップ発動、裁きの天秤。相手フィールドに存在するカード枚数の合計が俺の手札、フィールドのカードよりも多い場合、その差だけカードをドローする。俺の手札は0、場にもこのモンスターと守護神の宝札、そして発動中の裁きの天秤の3枚のみしかカードが存在しない」
「僕のフィールドには……ちっ、カードが6枚ある、か」
「そうだ。よってカードを3枚ドローさせてもらう」

 伏せカードを警戒しすぎたあまり、万全の状態で覇王を攻略しようとしての準備が裏目に出てしまった。しかも、せっかくサーチしたアリゲーターまでその力を発揮することができなかったし。
 やや弱気になる心を、懸命に奮い立たせる。破壊効果をかわされたからといってどうということはない、今はまだ僕のターンなんだ。まだ僕の優位は揺らいでいない。

「KYOUTOUウォーターフロントはフィールドから墓地にカードが送られた時、1枚につき1つの壊獣カウンターを乗せる。アリゲーターと裁きの天秤は、方法はどうあれ墓地に送られたことには変わりないね。さらに僕のフィールドでアリゲーターが破壊されたことで、補給部隊により1枚ドローする」

 KYOUTOUウォーターフロント(0)→(2)

「魔法カード、シールドクラッシュを発動!何を伏せてたのかは知らないけど、そのモンスターには退場願おうか!」

 KYOUTOUウォーターフロント(2)→(4)

 シールドクラッシュのカードからも光線が放たれ、伏せモンスターが焼き払われる。当然だ、どんな耐性持ちのカードだってセットされた状態で直接除去されてはたまったものではない。
 相変わらず沈黙を保ったままなのが少し気にはなるけれど、とにかくこれで覇王の場は今度こそがら空きだ。

「これで今度こそ、終わらせる……!やれ、ガダーラ!
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ